楽天から撤退した後は、実店舗に注力した。オリジナルブランド「SENSO de VITA」として、タイからアウトドア家具やリゾート風の照明を直接仕入れるなど、独自の商品展開にも取り組む。
来店客が実際に椅子に座ってみて、個人の体形に合わせて椅子の脚の長さを調整するといった、店舗でしか提供できない価値も増やした。かつては裏方として仕事をしていた金谷社長も、現在は店頭に立つ。
これまで自店の利用客向けだったショールームは、インテリアコーディネーターや設計士、デザイナーにも開放した。商談や打ち合わせの場として活用され、実際に家具を見てそのまま購入につながるケースも増えたという。
加えて、セミナーやイベントの会場の場としても店舗を活用。2025年6月には、インテリアコーディネーター主催の、加齢に伴う身体の変化に配慮したインテリアを紹介するセミナーを実施した。参加者の多くは同業のインテリアコーディネーターで、実際の家具を前に知見を深められる場となった。
また、護身術講座や漬物教室、茶道体験会といった、一見すると家具とは無縁な取り組みも展開している。金谷社長がよいと思ったものを「健康で豊かな暮らし」としてさまざまな面から発信する。
金谷社長は「いい暮らしのベースは健康だと思っている。いいものを紹介して、トータルでいい暮らしを発信していきたい」と意気込む。
こうした取り組みにより、撤退を決めた翌年には黒字へ転換。2025年には撤退後にあった不安も解消されたという。
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