リソースが限られる中小企業にとって、過去の投資や慣習に縛られた「やめられない」状態は致命傷になる。本特集では「何を捨て、何を守ったか」の実例を取材。地方企業のリアルな決断事例から、成果を最大化させるための「攻めの撤退」をひも解く。
「既存事業からは完全に撤退して、ゼロから新しい事業を探す」――森清化工(東京都墨田区)の初代社長が、黒字だった「子ども用ゴム長靴」の事業から撤退を決めたのは1970年代初頭のことだ。
その数年後、Oリング製造へと事業転換する。Oリングとは、自動車や鉄道車両、化学プラント、半導体など、あらゆる製品や機械の接合部から液体や気体が漏れるのを防ぐために使われる、断面が円形(O型)のゴム製の密封部品のことだ。
現在はOリング専業メーカーとして、米国の石油4大メジャーが手掛ける掘削装置など、高い信頼性が求められる分野に部品を提供している。この躍進の根底には、初代社長の事業撤退の意思決定の妙があった。
森清化工はなぜ、黒字事業から撤退したのか。初代オーナーの孫であり、三代目社長の毛利栄希氏に聞いた。
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