「男女賃金格差が37.5%、中でも役割や等級、職種などによる差に起因しない『説明できない格差』が7%あることが分かった」――2023年9月にメルカリが公開した「インパクトレポート」内で示された事実は当時、話題を呼んだ。
男女の賃金格差37.5%という数字は、女性社員の収入は男性の約6割ということを意味する。この差は一般的に、女性管理職の少なさといった点に起因する可能性が考えられる。
しかし、同じ職種や等級で比較してもなお残る「説明できない格差」が、7%存在することも明らかになったのだ。
上記の事実を踏まえ、メルカリは報酬調整を実施。「説明できない格差」は2023年8月に2.5%まで縮小した。同社はその後、半年に一度の定期的なモニタリングを実施し、「説明できない格差」が±1%以上存在する場合は是正措置を検討するとしている。2025年6月時点で1.4%と、目標に近づいている。
日本では2022年7月、「女性活躍推進法」が改正され、常時雇用する労働者が301人以上の企業に対して男女の賃金差の公表が義務付けられた。そうした中で、メルカリは「説明できない格差」という、さらに踏み込んだ指標の開示と是正に取り組んでいる。
どのようにして「説明できない格差」を突き止め、是正へとつなげたのか。その裏側にはどのような意思決定があったのか。メルカリの歩みについて、中田美沙貴氏(経営戦略室 People&Culture Inclusion and Diversity Lead)に話を聞いた。
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
SNSでオモチャ化する「謝罪会見」 プルデンシャルは何を読み違えたのか
「落とし物DX」で売上15億円 競合だったJR東日本も導入した「find」はどんなサービスなのか
ローソンの車中泊は、単なる「場所貸し」ではない 見落とされがちな体験価値とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング