日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。
本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。
大人気だ、ブームだというので食べてみたいけれど、店内が若い女性で混み合っているのを見てしまうと、場違い感があってどうにも入りづらい。「もうちょっと人気が落ち着いたらでいいか」と、いつもの家系ラーメンへ――。
そんな経験をした男性諸氏も多いのではないか。他でもない「麻辣湯」のことだ。
今、若い女性を中心に「麻辣湯ブーム」が起きている。ご存じのない方のために説明すると、麻辣湯とは中国・四川省で生まれたスープ料理。「花椒」(ホワジャオ)の「麻」(マー)と唐辛子の「辣」(ラー)を組み合わせた独特のしびれと辛さが特徴である。
「ああ、そっち系か。オレ辛いの苦手なんだよね」と腰が引ける人もいるかもしれないが、辛党だけではなく幅広い層にウケている。辛さのレベルやスープの種類は自分で選べるので、辛いのが苦手な人は牛骨スープなどにすることもできる。
店舗によっては、具材をバイキング形式で選べることに加えて、麺も春雨やインスタント麺などで、組み合わせは自由。こういうオーダーメード感覚も、若い女性の心をつかんでいる理由なんだとか。
……という話を聞くと「確かにおいしそうだけど、要は火鍋みたいなもんでしょ? それがここまでブームになっているってことは、誰か仕掛け人がいるんじゃないの?」と、うがった見方をするビジネスパーソンもいるかもしれない。
タピオカ、高級食パン、唐揚げ専門店……などなど、時代を築いた「食のブーム」というのは大抵、トレンドマーケティングに長けた人々による戦略のたまものであることが多い。
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