サントリー「特茶」発の“水”が計画比1.3倍 意外な層にも広がったワケ(3/5 ページ)

» 2026年04月02日 06時00分 公開
[小林香織ITmedia]

開発に3年 こだわったのは「無色・無味無臭」

 サントリーが特水で重視したのは、シーンを選ばず日常的に飲めること。そのため、無味無臭・無色に限りなく近づけることにこだわった。開発には約3年を要したという。

 「特茶ブランドに配合している『ケルセチンゴールド』は、味わいに苦みがあり、黄色い色が付いています。お茶であれば違和感がありませんが、水に混ぜると、どうしても水とは別の飲料になってしまう。『あれも違う、これも違う』と約50の成分を試し、最終的に“内臓脂肪を減らすのを助ける”という機能を持つ『HMPA』を発見し、当社として初めて採用しました」

パッケージにも試行錯誤し、最終的に中央のデザインを採用した(サントリー食品インターナショナル提供)

 パッケージデザインでも紆余曲折があった。世間では「水はピュアなものがいい」と考える人が多く、パッケージもそうした印象のデザインが好まれる。ただ、本製品では、機能性を付与したことを伝える必要がある。相反する2つの要素のバランスを取るのに試行錯誤したそうだ。

 「当初は、機能性を伝えるために科学的な表現(写真右)を取り入れてみたところ、多くの人から『怪しい水に見える』と指摘されてしまいました。とはいえ、従来の水のパッケージに近づけると機能性が伝わらない。最終的に『特茶ブランドの水』という位置付けにすることで、“怪しさ”を払拭しながら、機能性も伝わりやすいデザインにたどり着きました」

 実際に特水を飲んでみると、サントリーがうたっているように、“ほぼ無味無臭・無色”という感想だった。一般的な天然水と比較するとニオイと味の違いはあるのだが、慣れれば気にならない程度だった。

 希望小売価格は600ミリリットルで165円と、特茶(500ミリリットル・各198円)よりも手に取りやすい価格となっている。2025年10月から、コンビニやスーパー、自販機、ECサイトなどで発売すると、想定以上の反響があったという。

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