サントリーが特水を発売するに至った最大の理由は、「ミネラルウオーター市場」の拡大だった。全国清涼飲料連合会の「清涼飲料水統計2025」によると、ミネラルウオーター類の生産量は2020年から5年連続で前年を上回り、2024年は前年比104.1%の502万9500キロリットルと過去最高だった。
「この理由として、『シーンや嗜好(しこう)を選ばない』『誰でも飲める』といった点が挙げられると思います。加えて、調査から見えてきたのは、『健康のために水を飲む』という人が増えていること。何も入っていないはずの水に『明確に健康を期待する』というニーズがあると考えたことから、特水の開発に着手しました」
言われてみれば、美容・健康領域では「毎日2リットルの水を飲む」「起床時に白湯を飲む」などのトレンドがあり、「水を飲む=健康や美容に効果的」といったイメージが高まっている。
野口氏いわく、同市場をけん引しているのは10〜20代の若年層だという。昔は「水はお金を出して買うものではない」といった価値観があったが、若年層にとっては水を買うのは当たり前であり、特に健康や美容への期待があれば、出費を惜しまない傾向があるそうだ。
そうした背景もあり、近年は機能性を付与したミネラルウオーターが増えている。例えば、ドットミー(東京都千代田区)は、2025年5月に「食物繊維がとれる水」(希望小売価格163円)、同年7月に「たんぱく質がとれる水」(同196円)を発売。さらに、2026年4月27日には「ビタミンCがとれる水 さっぱりレモン」(同163円)を発売予定だ。
また、食品ブランド「2foods(トゥーフーズ)」を扱うTWO(東京都渋谷区)も、機能性表示食品「2Water Ceramide(トゥーウォーターセラミド)」を2026年2月に発売した。特水同様に無味無臭を実現。発売から間もないが、「新しい肌ケアの選択肢」として、20〜30代の女性を中心に好評だという。
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