その結果、2025年10〜12月の特水の販売数量は、計画に対して1.3倍で推移。40〜50代の男性がボリューム層となる特茶と比べると、20〜30代の若年層や女性の購入者が多かった。さらには、想定していなかった層にも広がっているという。
「ある声優の方が、『これから声優業界で流行ります』と投稿してくださり、それが反響を呼び、声優や音楽業界の方々に広がっています。喉に気を使う業界の方々が、機能性を持つ『水』を求めているのは予想外でした。どれだけ認知を広げても、お茶では獲得できなかった層を取り込めたことが、特水の好調につながったと考えています」
その声優とは、Xで20.5万人のフォロワーを持つ千葉翔也さんだ。該当の投稿には、2.8万の「いいね」が付き、インプレッションは約328万に達している(2026年3月末時点)。本人も想定外だったようで、この反響に驚くコメントもつづられていた。
また、「温めて白湯にしてもいいのか」「凍らせても機能性は失われないか」といった、これまで特茶にはなかった質問も届き、サントリーでも、こうした状況に驚いているという。ちなみに、特水は加熱したり凍らせたりしても、成分に変化がないことが確認されている。
さらには、ドバイのメディアから「日本のおもしろい製品」として取材依頼があったり、国内の自販機で同製品をまとめ買いする訪日外国人を見かけたり、といった想定外の反応もある。これから夏場にかけて、より拡大が期待できるとして、引き続きマーケティングを展開していく方針だ。
「『水』のポテンシャルを感じています。今後は、特茶ブランドから独り立ちさせて、純粋に水に興味を持つ方々に届くメッセージを伝えたり、販売先を増やしたり、さまざまな展開を進めていく予定です」
特茶ブランド全体としては、「エビデンスの進化」と「ラインアップの拡張」に同時に取り組んでいくと野口氏。「飲料に機能性を付与することで、喜んでいただける方を増やしたい」と締めくくった。
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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