「お米だけで成立する」市場は生まれるか “おかず前提”を崩す、日清食品の一手(2/4 ページ)

» 2026年04月11日 08時00分 公開

数百回の試作で確立した「新・釜炊き製法」

 今回の商品は「カレーメシ」など、既存のカップライスで使われている日清食品独自の「釜炊き製法」をベースに、新たな工程を加えて開発したものだ。釜炊き製法とは、釜で炊いた米を熱風で乾燥させ、熱湯を注いで5分で、ふっくらとした食感のごはんに戻せるようにする技術を指す。

photo 「日清カレーメシ」

 1967年に日本初のインスタントライス商品「日清ランチ」を発売して以来、同社は約60年にわたりカップライス製品の研究・開発を手がけているが、今回は開発に約1年を要した。

 電子レンジの高い熱量で一気に温められるパックごはんと比べて、熱湯を注ぐだけの調理方法では、ふっくらとした食感や、炊きたてのような風味・甘みを再現するのが難しい。低い熱量でも米の芯まで水分を行き渡らせ、ふっくらと仕上げることが課題だった。

 そこで、開発したのが「新・釜炊き製法」だ。直火で釜全体を一気に加熱して炊き上げた米を、乾燥・膨化させることで、熱湯を注ぐだけでも芯までふっくらとした食感に仕上がるという。既存の釜炊き製法をベースに、炊飯や乾燥の条件を数百回にわたって調整し、完成させた。

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