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人間は「取締役」、AIが「CEO」 サム・アルトマンがAGI論争を終了させてまで語りたかった「ASI」の未来図(3/4 ページ)

» 2026年04月20日 07時00分 公開
[湯川鶴章、エクサウィザーズ AI新聞編集長]
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AGI達成を急ぐ裏にある、Microsoftとの契約問題

 なぜアルトマン氏は「AGIに達した」ということで議論を決着させたいのか。

 実はOpenAIが2019年に米Microsoftから10億ドルの出資を受けた時の契約の期限が「AGIが実現するまで」となっている。当時は、AGIに本当に到達できるのかは不明だったし、いつ到達できるのかの目処など全くつかなかったのだろう。

 しかし、いよいよAGIが実現可能な段階に入ってきた。そこでOpenAIとMicrosoftは2025年10月に契約を新たに結び直した。AGIに到達した時点、もしくは2032年まで、OpenAIは売り上げの15%をMicrosoftに支払うことで、両社が合意している。

 ただしAGIの具体的な定義に関しては、両社の間で同意に達しておらず、今後両社の間でのさらなる厳しい交渉が予想されている。シリコンバレーの投資家主催のポッドキャストに登壇したアルトマン氏は「これからちょっとしたドラマが起こりそう」と冗談っぽく語っている。

 今回アルトマン氏が「AGIに到達したことにして、ASIの定義を決めよう」と提言している背景には、ASIの議論を始めることで「AGIは到達済み」という見方を世間一般に広げ、今後のMicrosoftとの交渉を有利に進めたい思惑があるのかもしれない。

© エクサウィザーズ AI新聞

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