「通常5000円の商品が無料!」「先着100人に無料でプレゼント!」――。
ネット上にはこうした文言があふれているので、目にするたびに「またかよ。怪しい広告が多いなあ」「クレカの情報を抜き取られそうで無理」などと感じる人も多いはず。
「ゲームで野菜を育てると、育てた野菜が無料で届く」をうたい文句に、2023年にサービスを始めたところ、利用者がどんどん増えていって、600万ダウンロードを突破したアプリがある。
その名は「カウシェ」(運営:カウシェ)。アプリ内には「カウシェファーム」という農園ゲームがあって、それを楽しむ人が増えているというのだ。
利用者は好きな野菜(じゃがいもや玉ねぎなど)を育て、収穫のタイミングでクーポンをもらえるといった仕組み。筆者も試したところ、1日に何度か水をやって、野菜が育つのを見守るだけなので、“ほのぼの”とした印象を受けた。
それにしても、なぜダウンロード数が増えているのか。いや、そもそもなぜ無料で野菜を配っているのか。運営会社に聞いたところ、理由は「利用者がついつい買ってしまうから」だという。どういうことか?
アプリ内にECサイト「カウシェ」があって、ゲームを楽しんでいるうちに、ついつい商品を買ってしまうという。例えば、玉ねぎを育てているうちに、他の利用者の口コミが目に入る。気になって、その商品ページを見ると、たまたまセールで安くなっている。近所のスーパーと比べると、こちらのほうが安いので「ついつい買ってしまう」という流れだそうだ。
つまり、利用者がたくさんの商品を買ってくれるので、野菜を無料で配っても、会社として利益が出るビジネスモデルなのだ。
ECサイトといえば、Amazonや楽天市場などを想像する人が多いと思うが、そうした巨大モールと、カウシェはどう違うのか。利用者はどんな人たちで、どんな買い物をしているのか。創業者の門奈剣平さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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