若手社員が入社し、デジタル化に抵抗が少ない人材が増えたことで同社のDXはさらに加速した。
現場知識は豊富だがデジタル知識に疎いベテランと、実務は未熟だがデジタルに強い若手が、互いの強みを補完し合う体制が生まれている。ベテラン社員が若手社員に「デジタルで〇〇はできるか?」と相談し、頼ることで若手の心理的安全性も生まれている。
「以前は、現場で失敗の押し付け合いなどもあり『怒られないようにしよう』と社員の考え方も受け身で消極的になっていました。若手とベテランの会話が増えたことで、現場をより良くするために、という能動的な動きが見られるようになりました」(宮崎氏)
さまざまな改善事例も生まれている。例えば、協力会社への支払業務にRPAを導入。請求書の自動振り分けとアプリによる承認フローを構築したことで、年間372時間要していた作業を24時間にまで短縮した。
また、建設工事に関する必要な費用の管理(実行予算管理)を、従来はExcelで管理していた。しかし、現場ごとにExcelが“魔改造”され、計算式が壊れてしまうといった課題があった。そこで、フォーマットを統一したシステムを開発。予算対実績を日次で可視化できるようにした結果、集計作業時間を年間600時間から300時間へと半減させている。
今後の展望について宮崎氏は、自社の成功にとどまらず、地方の建設業界全体を見据える。
「DXやAIの導入支援、地方建設業における採用・教育のコンサルティングなど、サービス展開を本格化させていきたい」と同氏は語る。
培ってきたベテランの技術と若手のデジタル知識を掛け合わせて進化するコプロス。その歩みは、人材不足という構造的課題に対し、テクノロジーをいかに活用すべきかという重要な指針を示している。
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