入社1年目から他部門の先輩を「出待ち」して情報を集める。その行動力は「やらない後悔よりも、やる後悔をしたい」という確固たる思いの表れだ。
また、業務を進める上で森口さんが大切にしていることがもう一つある。それは「正しい問いを立てること」だ。
「生成AIにより“答え”はすぐに得られる時代になりました。だからこそ、どんな問いを立てるかが価値になると思っています」
「正しい問い」を立てる鍵は「人とのつながり」にあると森口さんは続ける。
「一人で得られる知識には限りがあります。でも、私にはパイロット、客室乗務員、整備士、グランドスタッフなど、さまざまな職種の同僚がいて、社外にはデータサイエンスを通して知り合った仲間もいます。周囲と対話することで、自分だけでは気付かなかった視点や問いが生まれると考えています」
森口さんは現在、入社5年目。2026年春からは顧客データ戦略室へ異動し、海外地区のマーケティング業務などを担当している。中長期的な顧客基盤の構築や国際路線事業の拡大を視野に、海外顧客の理解と新たな価値提供の方法を、データを基に検討している。
今後の展望について、森口さんは2つの挑戦をしたいと話す。一つはJALを「データドリブンカンパニー」へと変革すること。そしてもう一つは、日本のデータサイエンス産業の発展に貢献することだ。
森口さんはこの挑戦を、データサイエンスの知見を与えてくれた大学と、コロナ禍で受け入れてくれたJALへの恩返しだと捉えている。27歳のデータサイエンティストは、すでに次の成長フェーズを見据えている。
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