2023年の開始当初、おせっ会メンバーは4人のみ。そのうちの1人である志村和弘氏(プロセンシング企画部 DX推進課兼HR推進課)によると、最初は役職定年の社員を中心に声をかけ、メンバーを集めたという。
以降、ベテランを中心にメンバーを構成していたが、昨年頃からは、年代関係なく「自発的に動いて人をつなぐ意志を持っている社員」にも対象を拡大した。その結果、入社2〜3年目の若手社員も参加するようになったという。
志村氏によると、おせっ会メンバーには任期や「いつまでに何をするか」「何人の相談にのるか」といったノルマはないという。「異動やプライベートの環境が変わって続けるのが難しい時は、自発的に『おせっ会を一旦休みます』ということもできる」(志村氏)。あくまで自分の業務や生活を圧迫しない範囲で、できることをやるというスタンスだ。
岡氏は「義務的な活動にしたくなかった」と振り返る。「本来、全社員が“おせっかい”の気持ちを持ち、困っている人がいたら助けられるようになるべきだ。そのため、人事評価からは切り離し、やりたい人が自分のできる範囲の“おせっかい”をやっていくというコンセプトとした」(岡氏)
同社では、社内ポータルサイト内に、おせっ会メンバーのプロフィールを公表。所属部署や経歴、得意なこと、Slackのアイコンなどを掲載している他、個別の相談窓口も設けている。
日々、さまざまな困りごとに対応しているおせっ会では、複数のメンバーや組織を巻き込んだ施策も実施している。その一つが新入社員の他部署交流だ。それぞれの部署の新入社員が、互いの仕事を教え合う場を設けた。違う事業部の同期同士が苦労を分かち合い、仲を深められたという。
また、同僚とのつながりが薄くなりがちな中途入社の社員向けには、2カ月に1回ほどのペースで食事会やグループワークを開催している。育休中の社員向けには、復職する際に不安を感じていることが多いため、おせっ会メンバーが積極的に声をかけてランチに誘うなど、社内での孤立を防ぐようなサポートにも取り組んでいる。
雪が積もった日は、関連会社や総務部門のメンバーに加え、おせっ会メンバーが雪かきに参加したことも。雪かきをしながら出社する社員へあいさつすることで、自然なコミュニケーションを生むことが狙いだった。日常業務の範囲にとどまらず、こうした「一見すると業務外にも見える行動」を主体的に行うことも、おせっ会の役割の一つだという。
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