では、その「預け入れ資産を求める設計」はどう組まれているのか。Olive Infiniteは、三井住友カードVisa Infiniteと共通の決済特典に、Oliveならではの総合金融サービス特典を組み合わせた最上位ランクのカードだ。年会費9万9000円、利用可能枠は最大9999万円。SBI証券でのクレカ積立は最大4%還元、入会特典として10万ポイントが付く。
年会費無料化の条件は3つある。運用相談などを受けられるOlive資産運用サービスに申し込むことに加え、三井住友銀行の円普通預金残高500万円以上、SBI証券の残高500万円以上、そして両口座合計で5000万円以上を満たすことだ。条件達成時には9万9000円の年会費がゼロになり、SBI証券のクレカ積立還元率も最大4%から6%へ引き上げられる。
この条件で見逃せないのは、「普通預金」を要件としている点だ。発表会で「資産運用する顧客からすると定期預金や投資に使いたいのではないか」と問われた本田顕氏(Oliveコンサルティング社長)は、こう答えた。
「お客さまが柔軟に使えるように、あえて資金を固定しなくていいよう配慮した。生活資金や日々の決済にも使われることを想定し、Olive口座をメイン口座としてしっかり使っていただくという意味を込めている」。狙いは預金の囲い込みそのものではなく、生活金融の起点としてのメイン口座化にある、というわけだ。
Olive Infiniteが狙うのは、決済額の多い顧客ではなく、多額の資産を預ける顧客である。ゴールドの100万円修行が「決済のメインカードになってほしい」という設計だったとすれば、Olive Infiniteは「銀行口座と証券口座のメイン化」を要求している。
すでに三井住友カードVisa Infiniteを保有する顧客向けには、切替時の初年度年会費無料と継続特典として16万ポイントというキャンペーンも用意した。富裕層をSMBCグループの金融エコシステムに呼び込み、長期にわたって資産を預けてもらう。それが今回の設計の狙いだ。
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