ニトリもドンキも家電メーカー化 なぜ小売りが強くなったのか家電ビジネス(3/3 ページ)

» 2026年06月09日 08時00分 公開
[安蔵靖志ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
家電ビジネス』(安蔵靖志/クロスメディア・パブリッシング)

 「情熱価格」を掲げるドン・キホーテの4Kテレビや、一人暮らしのトータルコーディネートを提案するニトリの家電シリーズは、もはや家電専業メーカーにとって無視できない脅威となっています。彼らは「売り場」という最強の武器を持っているため、広告宣伝費をかけずに新製品を浸透させることができるのです。

 ジェネリック家電メーカーが続々と増えている謎。その答えは、家電の価値が純粋な「技術力の高さ」から、「企画力とライフスタイルへの提案力」へとシフトしたことにあります。多くの家電において基本機能はすでに飽和状態にあるため、消費者が求めるのは「最高スペック」ではなく、「自分の生活にちょうどいい機能と価格」です。工場を持たずに技術をアウトソーシングし、ユーザーに近い場所でアイデアを形にする。そんな身軽なメーカーが、伝統的メーカーがカバーしきれなかったすき間を埋めているのです。

著者プロフィール:安蔵靖志

一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。


【注目】ITmedia デジタル戦略EXPO 2026夏 開催決定!

トライアルのDX経営とは

【開催期間】2026年7月8日(水)〜8月5日(水)

【視聴】無料

【視聴方法】こちらより事前登録

【概要】本講演では、トライアルが推進してきたDX経営の取り組みについて、実例を交えながら紹介します。店舗で収集したデータを活用した売り場づくりや、インストアサイネージによる顧客接点の強化、パートナー企業との共創による新たな価値創出など、テクノロジーを事業成長につなげる実践事例を解説。小売業におけるDX推進のヒントをお届けします。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR