予約販売は好調だ。復刊を発表するとSNSで話題となり、発売前増刷が決定した。
現在の親世代は、かつて『学研の学習』を読んで育った世代だ。だが、購入者は子どもを持つ親だけではなかった。歴史ファンや、子どもの頃読んだ懐かしさで注文する人もいたという。
ただし、Gakkenには実験や工作を楽しむ大人向けシリーズ『大人の科学マガジン』もあり、『学研の学習』はあくまで子ども向けという位置付けだ。吉野氏は「面白いという気持ちは、子どもも大人も変わらない。科学と学習は、子どもが面白いと思うものを追求している」と話した。
復刊号の価格は4290円と決して安くはなく、子どもがお小遣いで買える金額でもない。吉野氏は「クオリティーと値段は難しい問題だが、商品を作るときは振り切らないといけない。今の時代はクオリティーが大事だと思っている」と語る。
保護者は、子どもたちが本物に触れる時間・体験に、お金を払うという。雑誌を読んで、付録を作って終わりではなく、あそぶんだ研究所などを通じて商品に触れる時間を長くする取り組みを進めており、こうした考えに共感する家庭に支持されているそうだ。
商品開発で重視しているのは、子ども目線で面白いかどうかだ。吉野氏は「大人は『学びになる』『役に立つ』といった意味付けをしがちだが、子どもにとっては面白ければそれでいい」と話す。
編集部員は子どもと接することができるボランティア活動に参加したり、あそぶんだ研究所に寄せられる投稿を見たりしながら、今の子どもたちが何に興味を持っているのかをリサーチしているという。
今後は『学研の学習』『学研の科学』を主力商品として展開する一方、より手に取りやすい中価格帯商品の展開も検討する。
吉野氏は「人に認められることよりも、自分がのめり込んで好きになる経験の方が、その人を豊かにする。私たちの目的は、子どもたちが何かを好きになる種やきっかけを商品に埋め込むこと。歴史に詳しくなってほしいというよりも、知らなかった世界に触れることで『面白い』『好きかも』と思う子どもが少しでも生まれたら、大成功だ」と語った。
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