なぜ月額2189円でも選ばれるのか 会員515万人突破、U-NEXTが描く「Netflixと違う道」サブスクの勝算と限界(2/5 ページ)

» 2026年06月25日 06時00分 公開

高くても選ばれる理由

 市場調査などを手掛けるGEM Partners(東京都港区)によると、2025年のSVOD(定額制動画配信)国内市場シェアでU-NEXT(17.1%)は、Netflix(27.1%)に次ぐ2位につける。ただし、前年比で見るとNetflixが5.6ポイント伸ばす一方、U-NEXTは0.8ポイント減らした。会員数を伸ばしているものの、市場シェアの差はわずかに広がっている。

photo 2025年のSVOD国内市場シェア(画像はGEM Partners調査より引用)

 追う立場なら、値下げで会員獲得を急ぐ選択もあるだろう。業界トップのNetflixも、広告付きプラン(890円)で利用のハードルを下げている。しかし、U-NEXTは2189円を維持し、値下げも予定していない。

 「1000円前後で勝負すると、Netflixと同じ市場に入ることになる。資本力にギャップがある中で、エンゲージメントの高いユーザーをまず獲得するというのが当初の仮説だった」と、U-NEXT社長の堤天心氏は振り返る。

 U-NEXTは立ち上げ当初、マス層を狙わず映画ファンに絞る戦略を展開した。当時、レンタルビデオ店で毎月2000〜3000円を使う層にとって、月額2000円台は受け入れられる価格帯だと判断。毎月1200円分のポイントも、新作レンタルが1本約400円だったことから、月2〜3本という平均的な利用実態をもとに逆算して設計した。

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photo 独占配信のコンテンツも多数

 コア層に絞ってアプローチする発想は、他のジャンルでも同じだ。サッカーのプレミアリーグやゴルフのツアーを専用パック(いずれも2600円)として提供し、スポーツでは専門配信サービスのDAZN(月4200円)と比べて安い価格帯を実現。映画やスポーツのジャンルで、熱量の高い層を獲得してきた。

 映画ファンやスポーツファンが専門サービスに支払う金額を考えると、U-NEXTの料金は必ずしも高いとはいえない。競合より高価格帯でありながら利用者を集めている背景には、コンテンツの充実度や付加価値があると考えられる。

 とはいえ、堤氏によると、解約理由に値段を挙げる声もやはり多いという。では、Netflixとの差をどう縮めるのか。

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