一方で、商社やコンサルティング、金融、ITサービスといった企業は、相対的に順位を落とした。「三菱商事」(10位→21位)や「アクセンチュア」(6位→16位)のような知名度の高い企業でも順位を下げており、ブランド力だけでは理系学生の支持を集めにくくなっていることがうかがえる。
東氏は「理系学生に対しては、『成長できる』『幅広い業界に関われる』といった説明だけでは不十分。どの職種で、どんな専門性を使い、どんな課題を解決するのかまで具体的に伝えることが重要になっている」と指摘する。
もっとも、サービスを中心とする企業が一様に苦戦しているわけではない。「三菱UFJ銀行」(157位→19位)や「伊藤忠テクノソリューションズ」(50位→16位)のように、ITやデータ分析、DX、リスク管理など専門分野を打ち出し、JOB型インターンや職種別採用を展開する企業は順位を伸ばした。
生成AIや半導体分野への関心も高まっているが、東氏は「今回のランキング全体を大きく左右するほどの影響は、まだ表れていない」とみる。
今回のランキングからは、理系学生が「どんな会社か」だけでなく、「そこで何ができるのか」を重視して企業を選び始めていることが見えてきた。
理系人材を採用したい企業にとっては、自社で描けるキャリアをいかに分かりやすく伝えられるかが、これからますます重要になりそうだ。
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