企業が自然災害や有事などの緊急事態に遭遇した際、損害を最小限にとどめ、事業の早期継続・復旧するために取り決めておく「事業継続計画」(以下、BCP)。帝国データバンクが調査した結果、BCP策定率は年々増加しているものの、企業規模や地域による差があることが分かった。
自社におけるBCPの策定状況を尋ねると「策定している」と答えた企業の割合(以下、BCP策定率)は21.4%(前年比1.0ポイント増)で、過去最高となった。「策定していない」と答えた企業は40.7%(同0.8ポイント減)だった。
企業規模別で見ると、BCP策定率は「大企業」が39.9%(同1.2ポイント増)に対し「中小企業」は18.3%(同1.2ポイント増)と20ポイント以上の差があった。
「策定意向あり」の割合を都道府県別に見ると「富山」(62.5%、全国比+12.0ポイント)と「高知」(61.7%、同+11.2ポイント)が高かった。そのほか「香川」(59.5%、同+9.0ポイント)、「静岡」(58.3%、同+7.8ポイント)など、南海トラフ地震の被害が想定される地域や、能登半島地震のあった北陸地域でも高い結果となった。
「策定意向あり」と回答した企業に対して、事業の継続が困難になると想定しているリスクを尋ねたところ、地震や風水害などの「自然災害」が67.8%(前年比3.0ポイント減)と最も高かった。
事業が中断するリスクに備えて、実施あるいは検討している内容を尋ねたところ「従業員の安否確認手段の整備」(65.3%、同3.0ポイント減)、「情報システムのバックアップ」(59.5%、同0.4ポイント減)が上位を占めた。
BCPを「策定していない」とした企業に理由を尋ねたところ「策定に必要なスキル・ノウハウがない」(42.2%)が最も多かった。そのほか「策定する人材を確保できない」(33.5%)、「策定する時間を確保できない」(28.1%)といった声が寄せられた。
調査は5月18〜31日、インターネットで実施した。調査対象は2万2749社、有効回答企業数は1万521社(回答率46.2%)。
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サイバー攻撃対策は「情シスだけ」にあらず 全方位BCP策定へ総務ができることCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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