実は、ふらつくビアグラスが生まれた背景には、“分かっていてもできない”という現実があった。ヤッホーブルーイングが飲酒習慣のある636人を対象に調査したところ、75.6%が「アルコールを飲むと脱水になりやすい」と知っていた。
一方で、75.0%は「飲み会では十分な水分補給ができていない」と答えている。「知っている」と「できている」は別問題だったのである。
同社が「飲み方」を変えるグラスを開発したのは、初めてではない。2024年には、中央を砂時計のように細くし、飲むスピードを自然に遅くする「ゆっくりビアグラス」を発売。2026年7月までに累計955個を販売している。今回の「ふらつくビアグラス」も、それと同等以上の販売を目指しているという。
「もう一杯」ではなく、「まず一杯の水」――。ビールを売る会社が、水を勧める。その意外性こそが、このグラスの“味”なのかもしれない。
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