「若者の酒離れ」は本当か 市場3倍、サントリーが本気で仕掛ける「ジン」の可能性(2/3 ページ)

» 2026年08月11日 16時55分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 大手酒類メーカーで、いち早くジンに目をつけたのがサントリー。ジンを中心にしたスピリッツの主力生産拠点の大阪工場(大阪市港区)に55億円を投じ、生産能力を2.6倍に引き上げるなど、設備投資を続けている。サントリーの推計では、ジンの2025年の国内市場規模は約247億円で、5年前の20年と比較して3倍以上伸びており、今後もさらなる成長が期待できるという。

photo 大阪工場で生産されたジンなどスピリッツの商品ボトル

 ジンの人気の秘訣(ひけつ)を探るためサントリーの大阪工場を訪ねた。

 この工場で生産するのがジンの看板商品の「翠(SUI)」と「ROKU<六>」。設備投資では、蒸留釜4基を更新し、香りづけタンク8基を新設したほか、小ロットの試作設備も導入し、商品開発力を高めている。

 ジンはジュニパーベリー(セイヨウネズの実)で香りをつけた蒸留酒のことを指すが、「ROKU」では桜の花や葉、煎茶、サンショウ、ユズなどの香りを加えている。素材へのこだわりは強く、旬の時期に丁寧に収穫したものを使用しており、特に桜は開花時期が限られるため時間との闘いになるという。それら旬の素材を酒に漬け込み、年間を通じて利用している。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR