日本だけでなく、世界中でSUVは人気のカテゴリーだ。それでも地域ごとに選ばれる理由は異なる。新興国では未舗装路が多く、交通ルールも大ざっぱな地域もある。そのため、大きなボディで被視認性が高く、視界も広く、万が一衝突しても乗員を守る能力が高そうなSUVは人気なのである。
マツダの稼ぎ頭であるCX-5。日本の道路で持て余さないボディサイズと洗練された魂動デザインにより、比較的リーズナブルな価格で長くヒットを続けている。写真は2026年に登場した現行モデル(写真:マツダ)SUVはスポーツ・ユーティリティー・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略で、日本語ではスポーツ用多目的車だ。スポーツを楽しむための移動をサポートするモビリティーで、機材を積み込み、未舗装路も走行できる機能が盛り込まれている。
スポーツを楽しむためのクルマであるから、普段の買い物やドライブにも十分利用できる。「大は小を兼ねる」という利便性からも人気が高まった。
当初は乗り心地を重視したSUVが多く、セダンやスポーティーカーと比べると、操縦安定性や高速安定性で大きく劣っていた。その後、足回りの開発や電子制御などによって、ハンドリング性能をセダン並みに高めたSUVが登場し、走りを楽しめるモデルも珍しくなくなった。
アウトドアブームでオフロードテイストのクルマの人気が高まったことも、SUV人気の一因だろう。しかし、根本にあるのは「クルマは自分の能力や可能性を広げてくれるモノ」という感覚だ。タイヤの小さいコンパクトカーやセダンではなく、走破性が高いSUVに魅力を感じるのも当然だろう。
SUVは女性ユーザーにも人気が高い。ワイルドでタフなイメージのジープを都会で乗り回す女性が多いのは、非日常感を味わえることに加え、それがファッションの一部となって自分を引き立ててくれるからだ。
日本で高い人気を誇るジープ。画像のようなイメージの本格オフローダーだが、これを都会で乗り回すのが人気なのだ。SUV市場の拡大により、今や本格4WDもSUVの中に組み込まれている(写真:ステランティス)そこまで極端ではなくても、都会的なムードを兼ね備えた、アーバンオフローダーのようなSUVに魅力を感じる人は多い。大きくてデザインも映える車体には、従来のクルマにはない魅力があるのだろう。そして、SUVからまたSUVへと買い換えるリピーターが続出しているのである。
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