気候変動の影響もあり、地震や水害など自然災害への懸念が高まっている。
SUVはコンパクトカーやセダンと比べ、タイヤが大きく地面からの高さもあるため、災害に強いイメージだが、実際には、対応できる水深の差は10センチほどしかない。冠水によって室内に水が侵入したり、エンジンルーム内が水に浸かったりすれば、電装系やパワートレーンが被害を受ける。
ランドクルーザーやジムニーなどの本格4WD(四輪駆動)は、河川を渡ることなどを想定しており、浸水への対応力が比較的高いクルマだ。とはいえ、河川の水と、下水が混ざった水ではクルマのダメージが変わってくる。ランクルであっても水没すれば再起不能になることがある。
そうした本格4WDまでは求めていないものの、万が一の災害に強いクルマが欲しいと思うユーザーは少なくないはずだ。そのため、災害などに強いイメージを打ち出すSUVも増えることが予想される。
この夏だけでも水害や地震が何度も発生し、国民の生活を不安にさせた。防災意識が高まる中、「クルマもなるべく災害に強いモノを」という消費者の要求に応えるメーカーが増えるのではないだろうか。
クルマは経済性だけで選ばれるのではない。耐久消費財として長く乗れる品質や飽きのこないデザイン、室内の居心地の良さや使い勝手など、すべてを含めて満足度という尺度で測られるのだ。
少々燃費に不利だろうが、タイヤ代が高くつこうが、乗っていて安心で、いざという時に役に立ってくれるSUVを選ぶ人は増えているのである。
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