2001年、朽網社長は脱サラして七葉を創業した。「自身が好きな飲食分野で、まだ誰もやっていないことをやろう」と考え、着目したのが抹茶や日本茶だった。
「当時、スターバックスさんをはじめとするカフェチェーンがエスプレッソのアレンジドリンクを展開し、流行していました。それを受けて、『日本のエスプレッソといえば抹茶ではないかな』と。抹茶をベースにアレンジすれば、新しい上におもしろいだろうと」
2001年に「グリーンティーカフェ」の名称で、自由が丘に1号店を開業。その後、2006年に「ナナズグリーンティー」に名称を変え、店舗網を全国に広げてきた。創業25周年を迎えた今では、「抹茶カフェチェーン」として一定の認知度を得ている。
一方で、主役である「抹茶」へのこだわりは、案外知られていないかもしれない。同社のWebサイトには、「提供する抹茶は、改良を幾度も重ねたオリジナルの合組(ブレンド)」とあるが、詳しくは書かれていない。
聞けば、七葉では、160年以上の歴史を持つ京都・宇治の老舗製茶問屋「山政小山園」から抹茶を仕入れ、かつメニューごとに抹茶のブレンドを変えているという。これは「素材を主役にする」というコンセプトに沿って、専門店品質を追い求めた結果だ。
「抹茶ってピンキリなんです。さまざまな問屋のお茶を試す中で、山政小山園さんの製品が当社の事業に最も合う良質な抹茶だという結論にたどり着きました。高品質な抹茶に強く火入れすることで味と香りが強調されるのが、山政小山園さんの抹茶の特徴です。抹茶をアレンジするにあたり、ミルクや他の素材に負けない抹茶が最適だったのです」
朽網社長いわく、抹茶の品質が高くなればなるほど苦みは薄れ、「香り」と「旨味」だけが凝縮される。しかし、ミルクと混ぜたとき、苦味やエグ味が全くないと顧客には「抹茶らしさ」が伝わらない。そこで香りと旨味だけでなく、あえて少しの苦味やエグ味をブレンドしている。
さらに「アイスクリーム用」「ホットドリンク用」「アイスドリンク用」「ケーキ用」など、メニューごとにブレンドを変え、10種類ほどを使い分けている。その結果、抹茶を好む人が来店するようになった。主な客層は、20〜30代を中心とする女性だ。
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