京都の老舗書店が新業態を展開する。大垣書店(京都市)は、「BOOKHOME(ブックホーム)」を12月4日に開業すると発表した。書店に有料の滞在エリアや学習塾、親子教室、飲食店などを組み合わせた複合型文化施設で、同社は「滞在型書店」と位置付ける。どんな施設なのか。
店内には、新刊と古書が並ぶ書店エリアと、家のリビングのように過ごせるエリアが広がる。滞在エリアの一部は有料で、1日利用が990円(中学生〜18歳以下は880円)、月額利用が4950円(中学生〜18歳以下は2200円)で、いずれもドリンク1杯が付く。
男女共同参画センター「ウィングス京都」(京都市)の1階にオープンし、営業時間は午前8時〜午後11時を予定。名称には、本のある場所が訪れる人にとっていつでも帰ってこられる「もうひとつの家」であってほしい、という意味を込めた。本を買う日以外にも足を運んでもらいたいという考えだ。
BOOKHOMEは、豊かな読書体験や学び、放課後の子どもたちの居場所づくりなど、書店の新たな役割やあり方への挑戦から生まれた。その背景には書店の減少がある。
全国の書店数は3月末時点で9993店となり、統計開始以来初めて1万店を下回った。最多だった1998年度(2万4237店)と比べると、約6割減少。新刊書店が1つもない「無書店自治体」も、3月時点で510市区町村となり、全市区町村の29.3%に達した。書店の減少は、一企業だけの経営課題ではなくなっている。
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