常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
「社内論理よりも顧客を第一に考え、品質を最優先にして、運営する体制へと抜本的な意識改革に動いている」
9月4日、ニデックの岸田光哉社長がそう語った。品質に関する不適切行為が850件にのぼるという、衝撃的な調査結果を受けての発言である。それにしても、なぜこのような不正行為が横行してしまったのか。
今回は、ニデックの事例を出発点に、組織の「空気」や「文化」を変えることの難しさについて考えてみたい。
ニデックにおける問題は、海外グループ会社での不適切な会計処理の疑義をきっかけに、内部管理体制の見直しを進める中で発覚した。そして新たに浮き彫りになったのが、850件にも及ぶ「品質不正(品質不適切行為)」である。
これは多くの組織改革の現場で見られるパターンでもある。一つの不正にメスを入れると、その奥から別の不正が顔を出す。膿を出し切ったつもりが、実はまだ奥に膿があったということだ。
だからこそ、一つの不正を正しても、組織全体の体質が変わらなければ、次の膿が出てくる。ニデックのケースは、組織における根深い問題をわれわれに投げかけているともいえる。
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