このように、部下の不満は見極めが必要で、部下が言う全ての不満を上司が全て解決する必要はない。しかし、対応しないと決めた場合でも、その判断を本人にフィードバックすべきだ。
部下の話を聞いた結果「今回は対応しない」と判断することはある。それでも、なぜそう判断したのかを短く返しておけば、少なくとも無視されたとは感じにくい。
「話を聞くこと」と「相手の要求を受け入れること」も分けて考えるべきだ。丁寧に30分話を聞いても、結局どうするのか何も返さなければ、部下には「聞いてもらった」より「結局何も変わらなかった」という印象が残ってしまう。
上がってきた不満を客観的な基準で判断し、見送る場合も理由を必ずフィードバックする。この姿勢が「この上司なら公平に見てくれる」という信頼を生み、真に必要な相談や提案が届く状態を作っていく。その地道な積み重ねこそが、問題が小さいうちに対処できる健全で強い組織の礎となるだろう。
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