FAMIMAは多店舗展開できるのだろうか。現状では課題も多いと筆者は考えている。
今回の旗艦店は7月のオープン当初、24時間営業としていたが、現在では午前6時〜翌午前1時となっている。来店頻度につながりにくいアパレルやグッズを強化しており、夜間の集客に苦戦しているとみられる。安全性の問題から夜間に更衣室を開放することも難しいはずだ。また、一部商品が通常店より高いことを踏まえると、郊外や地方へ展開できる可能性は低い。
だが、アパレル店らしい商品の多様性や陳列方法、派手な内装は既存店に応用できる可能性がある。FAMIMAの衣類品売場はアパレル店のような内装だ。同社の狙い通りにワクワクする売場を横展開できれば、コンビニエンスウェアの購買意欲を高められる。現在、既存店の衣類は緊急時に買うような位置付けだが、楽しい売場にすることで目的買いの客が増えるかもしれない。
ファミマの成功にならうように、他社もアパレルに力を入れてきた。
セブン-イレブンはアパレル大手のアンドエスティと手を組み「niko and ...(ニコアンド)」や「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」のセブン限定商品を9月25日に発売。10月からはハローキティの限定商品を展開する。ローソンも2022年から無印良品の本格展開を始め、2024年以降はFREAK’S STORE(フリークス ストア)とのコラボ企画をたびたび実施してきた。
コンビニの非食品領域ではアパレル強化が潮流となっており、今回のFAMIMAもその一環と考えられる。FAMIMAで得たノウハウが通常のファミリーマートにも展開されるのか、今後に注目したい。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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