突然の活動休止発表を受け、チーバくんを応援する声や心配する声が相次ぐ中で、“組織のトップ”も動いた。千葉県の熊谷俊人知事だ。9月25日、熊谷知事はXで「チーバくんが県外で活躍することで、全国の人が『千葉県のために何ができるかな?』と考えてくれると思います」と言及。自粛は必要ないこと、そしてチーバくんの活動に意見があるなら自身や千葉県庁に連絡してほしいと呼びかけた。
ご当地キャラクターからも励ましの声が届いた。熊本県のくまモンは「ボクたちにもできることが必ずあるモン!復興に向けて一緒に前に進んでいくモン!!また会えるのを楽しみにしてるモン☆」(原文ママ)と投稿。他にも、各地のマスコットキャラクターがチーバくんを応援する投稿を行った。
そして9月28日、チーバくんは公式Xで「いろいろ悩んじゃったけど、今日から、県内外で活動することにしたので、見かけたら声かけてね〜」と報告。休止発表から4日後の再開となった。
横から見ると千葉県の形をしている、真っ赤な体のチーバくん。Suicaの「ペンギン」でも知られる、千葉県出身の坂崎千春氏がデザインしたキャラクターだ。2010年の「ゆめ半島千葉国体」および「ゆめ半島千葉大会」のマスコットとして2007年に誕生して以来、20年近くにわたり愛され続けている。
ネット上で千葉県の地理が話題になると、「チーバくんのこの部分」と例えられることも珍しくない。それほど親しまれてきた人気キャラクターの活動休止は、多くの人を驚かせた。確かに、大規模自然災害のさなかにおける広報活動には、平時以上の配慮が求められるのも確かだろう。しかし、今回の決定に「なにもそこまでしなくても」と感じた人は多かったはずだ。
こうした自粛対応は、時に「過敏すぎる」と新たな批判を招くこともある。しかし今回に関しては、背景に大規模災害があった。過剰反応と言われようと、県民を守るため事態の沈静化を最優先した県の判断は理解できるものだ。
地域や組織への親しみを生む「顔」であるキャラクターは、非常時には不満の矛先にもなり得る。身近な存在だからこそ、安易な軽口をたたいても許されると勘違いする人がいるのだろう。
実際に活動休止が発表された後、皮肉を投稿していたSNSユーザーからは「そこまでのつもりではなかった」といった反応も見られた。要するに「単なるジョークだ」という言い訳だが、「言いやすい相手だから」という理由で叩いていい道理はない。
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