近年、国内の「うどん市場」は競争が激しくなっている。例えば、「焼肉きんぐ」など計22ブランドの飲食店を展開する物語コーポレーションでは、2026年5月に新業態「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」1号店を神奈川県座間市に開業した。
資さんうどん同様に店員が注文や配膳などを行うフルサービスで、店内で製麺したうどんを4玉まで同一価格で提供する。看板商品は「霧島黒豚の肉讃岐うどん」(869円)で、小ぶりの天丼なども用意する。
報道によると行列ができる人気店になっており、まずは郊外のロードサイドを中心に100店舗の拡大を目指すという。
また、9月にはサンマルクHDが「つるとんたん」を128億円で買収すると発表して話題に。 うどんは3玉まで無料だが、価格はセルフサービスのチェーン店の約2倍。おしゃれな「うどんダイニング」として、若者に絶大な人気を誇る。
店舗ごとに異なる内装や店舗限定メニューなど慎重に店舗数を広げてきたこともあり、現在は国内13店舗、海外2店舗にとどまる。しかし、今後は国内外に店舗網を広げていくと予想されている。
資さんうどんにとって、出店エリアやターゲットが重なる「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」は、強い競合になり得るかもしれない。また、都心やフードコートの店舗を増やすとなれば、手頃な「丸亀製麺」や「はなまるうどん」が強敵になりそうだ。崎田社長は、競合をどう見ているのか。
「よく聞かれるのですが、当社では特定の企業を意識していません。というのも、資さんは『うどん屋』の枠を越えた『定職屋』や『和風ファミレス』に近い独特な立ち位置にあると考えるためです。出店の際も、人口あたりのレストラン数は考慮しますが、特定の競合を意識した制限は行いません。台湾でも同様の方針です」
資さんうどんでは、2030年までに国内に400店舗以上、売上高1200億円を目指す。活発化するうどん市場の行く末が注目される。
1981年生まれ。エンタメ業界で約10年の勤務後、2016年にフリーライターへ転身。主に「経済(消費トレンド等)」「国内外のイノベーション」「社会課題」を扱う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。海外文化にも興味が強く、東南アジアへの短期移住や2020年から約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。2022年3月からは東京拠点。現在の担当媒体は、「ITmedia ビジネスオンライン」「文春オンライン」「ビジネス+IT」「東洋経済オンライン」など。
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