AIエージェントに日々の仕事を任せたい、どうすべき?【3つのパターンで考える】:その悩み、生成AIが解決(3/3 ページ)

» 2026年10月29日 06時00分 公開
[酒井麻里子,ITmedia]
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「最初の一歩」はどこから始める?

 まずは、普段の仕事が、それぞれどのパターンにあたるのかを意識してみるとよい。ここで注意したいのは、これらのパターンは業務ごとではなく、業務のなかの作業ごとに分かれる点だ。

3つのパターンを整理したもの。まずは自分の仕事を分類してみるところから始めよう(筆者作成)

 例えば、新商品の販促なら、過去の販促資料のファイル整理は「丸投げ可能型」にあたり、競合の販促施策を調べて比較表を作り、自社の戦略をAIと議論するのは「エージェント+ディスカッション型」、キャンペーンのキャッチコピーを議論するのは「対話型」にあたる。

 最初にエージェントに任せるなら、パターン1の仕事が向いているだろう。結果を確認しやすいので、エージェントへの指示が正しく伝わっているのか、指示を変えると処理がどう変化するのかを把握しやすく、エージェントへの指示の出し方を身につける訓練にもなる。

 ここで重要になるのは「丸投げ可能型」の仕事でも、最初から完全に任せきりにはしないことだ。最初の数回は結果を一通り確認し、問題がなければ確認を減らしていくことで、仕事のクオリティを担保できる。

 今やっている仕事から候補を探すなら、毎回同じプロンプトでAIに処理させている仕事のうち、AIに投げる前後に自分が手作業でつないでいる工程があるものを選ぶとよい。たとえば、出張のたびに予約確認メールを1通ずつAIに貼り付けて金額を抜き出させているなら、エージェント化することでメールを探す作業から表への入力までをまとめて任せられる。

段階的に任せる範囲を広げていく

 パターン1の仕事に慣れてきたら、パターン2のAIとのディスカッションを挟む仕事にも広げていくとよい。パターン1で得られるのはおもに作業時間の短縮だが、パターン2では判断の質を上げることにもつながる。単純作業をエージェントに任せて負担を軽減した分の時間を考えることに充てられ、AIとの議論で一人では気付かない視点も得られるからだ。

 もう一つの視点として、エージェントに任せる作業の範囲についても意識したい。最初は、エージェントが思い通りに動かなかった場合でも、影響が自分だけにとどまる仕事を選ぶのが安心だ。運用に慣れてきたら、チームで共有する仕事、社外とのやりとりに関わる仕事へと段階的に広げていくとよい。

 エージェントを意図した通りに動かすようにできるまでは、試行錯誤が必要になることもある。この段階で面倒に感じることもあるだろう。しかし、その最初の段階を過ぎてしまえば、日々の仕事がとても楽になる。まずは何かひとつの仕事をエージェントに任せるところから始めてほしい。

AIエージェントに仕事を任せる最初の一歩(写真はイメージ、ゲッティイメージズ)
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