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焼肉への業態転換を図るワタミ 清水邦晃社長が語るアフターコロナでの勝算:居酒屋市場は7割まで縮小か(3/3 ページ)
ワタミが居酒屋から焼肉業態へと転換するのは経営にあえぐ飲食業界を象徴する出来事だった。そんな中「ミライザカ」「三代目 鳥メロ」では新メニューの提供を開始した。戦略の変化にはどんな思惑があるのか。同社の清水邦晃社長が語った。
8年で売上倍、営業利益3倍強を目指す
記者は清水社長へのインタビューの中で「ミライザカと鳥メロは鶏肉が看板メニュー。今回は牛肉ということで両方が看板メニューになるということか? そうなると、鶏肉と牛肉でブランドイメージがどっちつかずになるのではないか」と聞いた。
清水社長は「そこは私たちも非常に悩んだところでした。ただ、牛肉はごちそう感がある。今は何か目的があって来店する人が多いので、牛肉のごちそう感は捨てがたかった。もし牛でだめなら違うものに取り組むなど臨機応変に対応してニーズをつかめるようにさまざまなチャレンジをしていく」と決意を表した。
ワタミグループの2022年3月期中期経営計画によると2022年3月期に売上高1000億円、営業利益30億円、25年3月期が同1500億円、同60億円、29年3月期では同2000億円、同100億円との目標を掲げている。そのために生産性を向上し、FC展開を加速することなども打ち出した。
非接触によって感染リスクを減らす意味では、同グループが展開している宅食事業「ワタミの宅食」が有望にも思えるものの、2018年上期末の食数は24万食、2019年上期末では8000食減の23万2000食と前年の数字に届かなかった。テークアウトや宅配需要が見込まれる中、宅食事業の立て直しも鍵となるだろう。
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