住宅展示場のバイトはつらかった(涙) マンション価格の高騰で、私の「妄想」を奪わないで:ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10
1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10」。今回のテーマは、住宅価格の高騰について。筆者のささやかな楽しみが、失われつつある。
ITmedia ビジネスオンライン Weekly AccessTop10
2023年05月01日〜05月07日先週、最も読まれた取材記事は『吉野家が「牛丼とから揚げの店」を目指してる!? 並々ならぬやる気を見せている理由』となった。
牛丼チェーン「吉野家」を展開している吉野家ホールディングスは、2024年2月期のから揚げ販売数目標を、前期比200%と掲げており、本記事ではその取り組みの訳を紹介している。
から揚げに注力することのメリットはいくつかあるが、その中に「テークアウト利用がしやすい」「客層拡大に役立つ」というものがある。
個人的な話だが、吉野家のから揚げを何度か購入したことがある。普段、牛丼を食べに行くことはほとんどないのだが、手軽にから揚げを食べられるのが便利で利用した。新規顧客が、テークアウトで買っていく──まさしく吉野家の狙い通りだったわけだ。
牛肉の取り扱いがメインの吉野家で、鶏のから揚げを提供する理由は実はもう1つあるのだが……詳しくは記事をお読みください。
住宅価格の高騰で、失われた楽しみ
TOP10入りはしなかったものの、「高騰するマンション価格、2010年の約2倍に “バブル”はいつ弾けるのか」もぜひ読んでいただきたい1本だ。全国のマンション価格は13年前と比較して「ほぼ2倍」まで値上がりしている。長く“安全な資産”と見なされてきたマンション価格が、値下がりする時は来るのか? 今後の展望を解説している。
筆者は家を買った経験はまだないが、折込チラシで物件の間取りや価格を見るのが密かな趣味だ。この部屋は寝室にして、この部屋は仕事部屋に。帰宅してからの導線は……と、買う予定もないのについ妄想してしまう。
物件好きが高じて、学生時代には住宅展示場でアルバイトをしていた。単発バイトで、週末になると各地の展示場におもむく。住宅メーカーが趣向を凝らした部屋をのぞけるだけで楽しいのだが、実は派遣バイトが家の中を見られるのはほんの一瞬で、勤務時間のほとんどは家の前に立ち、来場客の呼び込みをしていた。
これが想像以上につらい作業だった。というのも、住宅展示場の来場客は、休日であってもそれほど多くはない。日によっては1時間に2組くらいしか通らないので、本当に暇なのである。
閑散期にもなんとか顧客を呼び込もうと、メーカー側は家の前に来場特典を並べたり、テレビを置いてCMを流し続けたりして集客を図る。筆者はその横に立ち、いつ来るとも知れない客を1人で待ち続けるのだ。CMの長さは1本30秒。このセリフを、あと何十回聞けば昼休憩……。
それでも、普通の家では考えられないような贅沢(ぜいたく)な空間使いや、工夫の凝らされた間取りを見るためだけに頑張れた。折込チラシで見るとき以上のワクワク感があったのである。
近年はチラシを眺めるにも、価格があまりに高く、現実味がなくなってしまった。もう少しお手頃になってもらわないと、妄想がはかどらなくて困る。
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