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仕事が遅い部下に“あるテクニック”を教えたら、「チーム全体の残業時間」が3割減ったワケ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/5 ページ)
仕事の効率化や部下育成に悩む上司やリーダーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
若手社員を変えた3つの心理的効果
タイムボクシングは、先送りする心理を以下の3つの点から克服する効果があった。
心理的負担の軽減
「この仕事を終わらせなければ」というプレッシャーではなく、「今の時間はこの仕事に集中する」という心理的負担の少ない形で取り組めるようになった。
小さな達成感の積み重ね
タイムボックスごとに区切ることで、小さな達成感を得られ、モチベーションが維持できるようになった。若手社員は「一時間やり切った」という小さな成功体験を積み重ねることができた。
完璧主義からの脱却
若手社員は「この時間で出来る最大限のことをやろう」という意識に変わり、完璧主義から脱却。8割の完成度で提出し、後から調整する習慣が身についた。
たった2週間でこのような変化が見られ、上司は驚いた。最も驚いたのは若手社員自身だった。
「時間を区切ることで集中できるようになったんです。何より、前は仕事が終わらず残業ばかりでしたが、今は定時に帰れるようになりました」
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