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丁寧に教えているつもりでも...上司は「部下離れ」をすべき、3つの理由:「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/4 ページ)
最近、入社4年目の部下に距離を置かれている気がする。それはなぜか。
上司は「部下離れ」を心掛けよう
では、どうすれば適切な距離感を保てるのか。答えは「部下離れ」だ。親が子離れするように、上司も部下離れする必要がある。
そのためにも、まずは責任と権限を明確に分けよう。「この案件は君の責任で進めてくれ。困ったときだけ相談に来い」と伝える。そして実際に部下に任せる勇気を持つことだ。次に、失敗体験もさせる覚悟を持とう。
「成功体験を積ませたい」
という上司の気持ちは分かる。
「失敗するのを、みすみす見逃すわけにはいかない」
経験豊かなベテラン上司であれば、そう考えるのも無理はない。しかし上司の予想通りに失敗するかどうかは分からないし、たとえ失敗したとしても、それも素晴らしい経験だ。その経験を重ねることで創意工夫ができるようになるし、ストレス耐性もアップする。
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