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半分に削れば“2倍”伝わる――「メタボな話し方」をやめるコツ:「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/6 ページ)
情報過多の時代に、あえて“話を削る”という選択が、相手に伝わる力を倍増させる――その理由と方法を解説する。
シンプルに話す3つのポイント
では、どうしたらシンプルに話すことができるのか。そのためには、次の3つのポイントを意識すべきだろう。
目的を明確にする
まず何より、相手が本当に知りたいことを見極めることだ。顧客に新商品を説明する際、性能や機能を全て伝えたくなる。しかし、相手が求めているのは「この商品で何ができるのか」という一点だ。
メッセージを1つに絞る
次に、メッセージを1つに絞ろう。相手視点で目的が明確になったら、その目的に合わせたメッセージを決める。メッセージが決まれば、自然と引き締まった内容になる。
構成を決める
メッセージが決まったら、メッセージに合わせた話し方の構成を考えよう。そのメッセージを先に伝えたほうがいいのか。それとも最後に伝えるべきなのか。構成が決まることで、テーマから脱線するリスクも減る。
あるスポーツインストラクターは初心者を指導するとき、手の使い方を1つ、足の使い方を1つ――最初はそれだけしか教えないと言っていた。いきなり難しいステップをやらせたり、複数のマシンを使わせたりはしない。そのほうが上達が速いし、継続率が高まるそうだ。
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