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指示通りに動かない部下…… 上司は「期待」すべきか「割り切る」べきか?:「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/4 ページ)
部下が指示通りに動かないのは、上司の「姿勢」が原因かもしれない。部下の力を引き出すマネジメント手法を解説する。
「期待する」から始まる部下指導
部下を褒めて伸ばすのか、叱って成長させるのか。いずれにせよ「褒める」「叱る」は事後の行為だ。だからこそ、行動の「前」にすべきことが「期待」である。
「褒めて伸ばす」よりも「期待して伸ばす」と考える方が、上司にとって実践しやすい。
「if then ……」で動かない部下を動かす
期待しても指示通りに動かない部下には「if then(イフゼン)ルール」が有効だ。これは「もし○○なら、そのときは○○する」という条件設定である。
- 期待に応えたら → 心から褒める
- 指示と違う行動だが悪意がないなら → 指摘する
- 理解していながら軽んじていたら → 注意する
このルールを事前に決めておくことで、衝動的な叱責を避け、冷静に対応できる。
「指摘」「注意」「叱る」の違い
多くの上司が混同する「指摘」「注意」「叱る」の違いは以下の通りである。
- 指摘:相手が忘れている、伝わっていないときに事実を淡々と伝える
- 注意:理解していながら軽んじているときに、本気度を厳しめに伝える
- 叱る:ルール違反や重大な迷惑行為があったときに瞬時に態度を変えさせる
この違いを明確にし、イフゼンルールに従って行えば「パワハラだ」といわれることはない。
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