多くのデジカメカタログには、各種アクセサリーが掲載されていることかと思います。交換レンズやフラッシュはその使い道も分かりやすいですが、「これは、どんな時に使うのだろう?」と疑問に感じるものもあるかと思います。プロの使う業務用・専門分野での撮影にしか利用しないアクセサリーも存在しますが、導入することでワンランク上の使い勝手を得られるアイテムもあります。
キヤノンのEOS Kissシリーズ(一部のモデルを除く)は、エントリーモデルながらバッテリーグリップと呼ばれるアクセサリーが用意されています。EOS Kiss X5で使えるバッテリーグリップ(BG-E8)は、バッテリーパックを最大2つ装着しての長時間の撮影を行うほか、単三形乾電池(アルカリ乾電池)を電源として利用できる便利なアクセサリーです。バッテリーがなくなったときでも、乾電池なら比較的簡単に入手できるので安心ですね。
通常この手のバッテリーグリップは、ハイアマチュアやプロが使用する中上級機用アクセサリー向けであって、エントリーモデルに用意されているのは珍しいケースです。実はこのバッテリーグリップの存在は、初代EOS Kissから一貫したポリシーとなっています。また、バッテリーグリップには、縦位置撮影で便利なシャッターボタンや電子ダイヤルが付いています。
さらにEOS Kiss X5のバッテリーグリップ「BG-E8」は、上位機種であるEOS 7Dのバッテリーグリップ「BG-E7」より剛性感がある所も要チェックです。EOS 7Dのバッテリーグリップの背面は電池を出し入れするために可動パーツとなっていますが、BG-E8はサイドからバッテリーマガジンを入れるタイプとなっているため、グリップを握ると高い剛性を感じられます。
バッテリーグリップを使うと縦位置での撮影が容易となるのもメリットです。グリップ非装着の状態でシャッターボタンが上になる構え方をすると、安定させにくく、手ブレをしてしまったり、水平を取りにくくなりますが、バッテリーグリップを使用すると、同じ縦位置撮影でも脇をしめてカメラを構えられるため、撮影時の安定感が増します。
オリンパス PENシリーズのアクセサリーで、ちょっと気になる存在が電子ビューファインダー「VF-2」です。背面に大きな液晶モニターがあるのに、なぜ小さなビューファインダーが必要なのかと思われる方もいるかと思いますが、実はこれ、さまざまな用途に使える便利なアクセサリーなのです。VF-2の対応機種は、PENシリーズのE-P2、E-PL1、E-PL1s、E-PL2(2011年4月現在)となっています。
ビューファインファーを装着して撮影すると、一眼レフでの撮影時のように両腕と顔でカメラを押さえることになるので、手ブレを抑えることにつながります。もっとも重いレンズや超望遠撮影を必要としなければ、気軽に撮影できる背面の液晶モニターを使いたいところですが、晴れの日に液晶モニターが見づらいと思ったことはありませんか?
そんな時にも便利なのがビューファインダーです。のぞき込むというスタイル故に外光を遮断するので写り込みの心配もありませんし、ファインダーをのぞき込んで撮影すると、視線が構図の確認だけに集中できるというメリットも生まれます。
このVF-2は接眼部分をチルトさせることができるので、ローポジションでの撮影にも使えます。ちなみに、この様に上から見下ろすためのファインダーアクセサリー(「アングルファインダー」などと呼ばれます)を用意する機種もあります。電子ビューファインダーは、通常のファインダーのほかに、この様にチルトさせることでアングルファインダーと同等の機能をもつ便利なアクセサリーなのです。
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