ニコン「D800」は、35ミリフルサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフだ。2008年に発売した中級フルサイズ機「D700」の後継モデルであり、センサーを高画素化したほか、画像処理エンジンやファインダー、撮影機能などを大幅にブラッシュアップしている。そのファーストインプレッションをお伝えしよう。
ボディは、防塵・防滴仕様のマグネシウム合金外装を採用する。手に取るとずっしりとした重みを感じるが、フラッグシップ機「D4」に比べると一回り以上小さくて軽い。従来機D700と比較した場合は、ボディサイズはほとんど同じで、重量は約10%軽減している。
デザイン上の変更ポイントは、ペンタプリズム部がやや大型化し、全体のシルエットが丸っこくなったこと。グリップ上部のラインは滑らかな傾斜を描き、シャッターボタンは斜めに配置されており、横から見比べると、グリップの部のカーブが大きく変更されていることに気付く。中指が当たる部分がより深く絞り込まれ、いっそう指にフィットするようになった。
液晶モニタは、従来の3型/約92万画素から3.2型/約92万画素へとやや大型化した。屋内でも屋外でも視認性は良好だ。ファインダーについても、従来の視野率95%/倍率0.72倍から、視野率100%/倍率0.7倍へとスペックアップした。従来機ではファインダー視野率にややもの足りなさがあったが、D800ではD4と同等の100%ファインダーとなり、厳密なフレーミングで撮りやすくなった。
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