ペンタックス(ペンタックスリコーイメージング)の新しいレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX K-01」が登場した。デザイナーのマーク・ニューソン氏がデザインしたオリジナリティあふれる外観と、既存のKマウントを採用したミラーレスカメラ(ノンレフレックスカメラ)というのが大きな特徴だ。
K-01はペンタックスとして2機種目のミラーレスカメラで、既存「PENTAX Q」は新開発のQマウントを採用した小型のレンズ交換式カメラだったが、K-01は、同社の一眼レフカメラで採用されているKマウントをそのまま採用している。
マウントだけでなく、撮像素子も通常の一眼レフ「Kシリーズ」と同サイズのAPS-C CMOSセンサーを搭載しており、名前の通り、同社の一眼レフ「Kシリーズ」をそのままミラーレス化した、といった趣だ。
デザインを担当したプロダクトデザイナーのマーク・ニューソン氏は、ポップな色使いで定評があり、国内ではKDDIの携帯電話「talby」のデザインを担当したこともある。K-01はブラック、イエロー、ホワイトの3色展開で、特にイエローはポップなカラーリングに独特なデザインが映える外観になっている。
本体は一見してゴロッとしたデザイン。曲面を生かした愛嬌のあるデザインといえばいいかもしれない。ミラーレスのため、クイックリターンミラーや光学ファインダーはなく、軍幹部にはフラッシュが折りたたまれて内蔵されているほか、ホットシューがあるものの、最小限の出っ張りにとどまっている。
「ミラーレス」というと、コンパクトなカメラシステムであることがほとんどだが、K-01は高さ方向はともかく、横幅と厚みは一般的なデジタル一眼レフ並みにある。これは、センサーサイズとマウントが影響しており、コンパクト化は難しかった部分なのだろう。PENTAX Qをあそこまで小型化したのに比べれば、この割り切りはびっくりするほどではある。
数字で比べると、デジタル一眼レフの「K-r」が約125×97×68(幅×高さ×奥行き)ミリ、約598グラムだったが、K-01は約121×79×59ミリ、約560グラムとなっており、ミラーやファインダーがなくなったことでコンパクトになってはいるが、ほかのミラーレスのような小ささはない。
それに対して、マウントや撮像素子サイズを変更していないため、これまでのレンズ資産を利用することができるのはメリットだ。Kマウントはすでに幅広いレンズラインアップがあり、その中には特徴あるレンズも少なくない。それをそのまま使えるのは強み。マウントアダプターを標準で用意するミラーレスカメラもあるが、レンズをそのまま使えるという意味では「最もレンズラインナップのそろったミラーレスカメラ」といえるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR