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» 2014年02月28日 16時00分 公開

本格的な使い勝手と画質、小さなOM-D「OLYMPUS OM-D E-M10」(2/5 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

使い勝手、画質ともに本格派

 このようにE-M10はE-M5をベースにしつつ、グレードを少し落としたカメラといえそうなのだが、個人的にはもうちょっとグレードと価格を落としてもよかったんじゃないかというくらい、良いところはきちんと受け継いでいる。

photo 背面から。モニタは3インチとポピュラーなサイズで静電容量式タッチパネル付。十字キーはダイレクトにAF測距点を動かせる。画面は顔検出をしたところ

 EVFはE-M5同等のレベル。ハイエンド機のE-M1や同時期に登場した富士フイルム「FUJIFILM X-T1」に比べると大きさ・精細度ともに及ばないが、十分に明るくて見やすい。特に「キャッツアイコントロール」機能がいい。

 EVFはアイピースを直接のぞくので外光の影響を受けず晴天下でも見やすいと言われるが、実のところ、晴天下では目がその明るさに慣れているのでEVFをのぞいてもしばらく暗く感じるし、暗所ではその逆。さらにメガネをかけてるとメガネと目の隙間から外光が入るのでそれが邪魔をしてEVFが暗く感じてしまう。E-M10では外光に呼応してEVFの明るさを調節してくれるのでその違和感を覚えない。使ってみると予想以上に快適だ。

 EVFで気になる反応速度もまあまあ。MF時は拡大表示にすればディテールにピントを合わせやすい。EVFと背面モニタは自動切り替えだが、背面モニタがチルトしているときはそのアイセンサーがキャンセルされるので誤ってEVFに切り替わることもない。

 キャッツアイコントロールとアイセンサーキャンセルは細かい事だが、EVFと背面モニタを半々くらいで使い分ける人にとってはストレスがすごく減っていい。

 操作系でE-M5と違うのは、ISO感度とホワイトバランス(WB)。前ダイヤルでISO感度、後ろダイヤルでWB(逆も可能)を変更できるのでスッキリした。ISO感度はISO 200からISO 25600に設定可能と幅広いが、ISO6400以上は拡張感度扱いになる。またISO lowにセットするとISO100相当の感度も使える。ISO lowにするとISO200よりノイズは減って滑らかになるが、ダイナミックレンジが少し狭くなってハイライトが飛びやすくなる。

photo 左がISOL low(100相当)、右がISO200。同じ条件で撮ると、lowの方がハイライト部(白い髭とか)が少し飛んでるが、シャドウ部の描写は滑らかだ。コントラストが高すぎないシーンではISO lowの方がいいかも。あるいはややアンダー気味で撮ってあとで調整って手もある
photo 前後のダイヤルでISO感度とWBの両方をさっとコントロールできる

 画像処理エンジンが最新のものになったぶん、E-M5よりディテールの表現力や高感度時の画質も上がっているようだが、撮り比べてみるとそれほど大きな差はない感じだ。

 シャッタースピードは1/4000秒が上限とE-M5と同じ。逆に遅い方は新しくバルブ撮影に加えてコンポジット撮影機能が付いた。スローシャッターで連写して合成するという機能だが、合成時にハイライト部が飛びすぎないよう考慮するので、街と星景、あるいは超スローシャッターで夜景を撮って動きを出したいときなどに使える。

 連写は高速連写モード時で秒8枚(ただしAF追従しない場合)。これはなかなかよい。

 撮影モードはPASM、iAUTO、シーン、アートフィルター、フォトストーリーモードとオリンパスならではの構成。HDRや手持ち夜景などの機能も備える。iAUTO時はシーン自動認識が働き、色はかなり派手に変わる。

photophoto 電子水準器も装備。「Wi-Fi」をタップするとWi-Fi機能が立ち上がり、リモート撮影などを行える(写真=左)、Wi-Fi時はこのQRコードを専用アプリ「OLYMPUS Image Share」で読み取ることで設定をスマホに転送できる(写真=右)
photophoto カスタム設定は非常に豊富(写真=左)、ボタン機能は細かく指定できる。録画ボタンに他機能を割り当てられるので、動画はあまり録らないという人にもうれしい(写真=右)

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