2015年最大のスペック番長になること間違いなしなコンデジがキヤノンから登場した。「PowerShot G3 X」である。春のCP+でモックアップが参考出品されて話題になっていたカメラだ。
これがもうとにかくあきれるほどすごい。これ1台あればもうほかはいらないんじゃないかと思わせてくれるレベルだ。
まずイメージセンサーは「PowerShot G7 X」と同じ「1型」である。現在、ハイエンドコンデジの主流。このセンサーを搭載したコンデジは、明るいけどズーム倍率を抑えたコンパクトなカメラか、ズーム倍率は高いけどいわゆる「ネオ一眼」的重厚長大ボディのカメラかどちらかしかなかった。
PowerShot G3 Xは、ギリギリまでコンパクトさを保ちつつ、他のどれよりも高いズーム倍率を誇るレンズを搭載してきたのである。
広角から望遠まで1本でぜんぶこなせて、しかもそれなりにコンパクトで携帯性も悪くないという逸品。最終兵器デジカメと言ってもいいかもしれん。
PowerShot G3 Xのキモはハイエンドコンデジの主流となった1型センサーを搭載しているということ。1インチで約2020万画素。ハイエンド機ならではの写りを見せてくれる。
それに35ミリ判換算で24〜600ミリ相当の25倍ズームレンズを搭載。1型センサー搭載のレンズ一体型カメラでは、パナソニックの「LUMIX DMC-FZ1000」の400ミリ相当が一番長かったので、それを越える望遠だ。センサーサイズが大きくなるとその分レンズが太く長くなるわけで、そこに挑戦したのは素晴らしい。
24〜600ミリ相当となるとこのくらい撮れる
600ミリ相当もあれば困ることはまずないだろう。
明るさはF2.8-5.6とテレ端でもF5.6に抑えてある。撮影最短距離はワイド側でレンズ前5センチ。テレ端でも85センチまで寄れる。だからまあだいたい何でも撮れる感じで素晴らしい。
ISO感度はISO125からISO12800に対応する。
連写は最高で約5.9コマ/秒。
AFは高速化されたが、被写体によっては望遠時に合いづらいことがあった。PowerShot G1 X系やG7Xと似た傾向と思っていい。
近距離にうまく合わないときはマクロモードをオンにするといい。通常はマクロから無限遠まで合うが、マクロモードにすると近距離にのみAFが効くようになる。
細かい事だが、NDフィルタを内蔵しているのもよし。
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