国内最大級のカメラと写真用品の展示会「CP+ 2015」が開幕した。パシフィコ横浜で2月12日から15日まで開催される。
見どころまとめ記事でも紹介したとおり、1月から2月にかけて各社から発表された新製品が一堂に会しており、ブース内の体験コーナーには開場から人だかりができている。まだ平日ということもあり、待ち時間が1時間を超えるようなところはなかったが、キヤノンの「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」、オリンパスの「OM-D E-M5 Mark II」、シグマの「SIGMA dp3 Quattro」の体験コーナーなどはすでに多くの人が訪れている。また富士フイルムのレンズ貸し出しサービスも、早くも行列ができつつあった。
リコーイメージングブースでは、2月5日に開発表明があった、フルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラのモックアップが、ガラスケースに入った状態で展示されている。まだ形状が分かる程度のモックアップだが、独特の存在感あるデザインは注目だ。
シグマブースには、正式発表になった「dp3 Quattro」の実機があるほか、2月10日に発表があった「dp0 Quattro」の展示が見られる。dp0は実機に触れることはできないが、レンズや外観の雰囲気、レンズフードの形状などが確認できる。21ミリ相当の超広角レンズを搭載したボディは、案外長めのレンズ鏡胴のせいで、dp Quattroシリーズのほかのモデルよりバランスがよく見える。
PowerShotシリーズの“高画質3兄弟”の3機種目、高倍率ズームレンズと1型センサーを組み合わせた「PowerShot G3 X」も、キヤノンブースのガラスケース内にモックアップがある。これまで公開されていた写真ではよく分からなかった背面も、ちょっと見にくいがうかがい知ることができた。チルト式の液晶モニターを搭載するようだ。
富士フイルムは、CP+ 2015に合わせて更新した、Xマウントレンズロードマップに掲載されている各種レンズを展示している。その中には、「XF35mmF2 R」や「XF90mmF2 R」「XF16mmF1.4 R」「1.4xテレコンバーター」「XF120mmF2.8 R Macro」と並んで、「XF100-400mm」なども見ることができる。
ソニーブースでは、開発中の「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」「FE 28mm F2」およびFE 28mm F2用の16mm FIsheye Converter、21mm Ultra Wide Converterを「α7」などに装着した状態で展示しており、撮影体験が可能だ。
オリンパスが発表したオープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」は、背面の形状データなども公開しており、専用アクセサリが容易にデザインできるのが特徴のカメラ。そのOLYMPUS AIR A01に取り付ける専用ファインダーとコントロールグリップのコンセプトモデルが展示されている。レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」で、かなりの迫力。こちらは製品化の予定などは全くない、アイデアベースのデザインだが、3Dプリンターなどを活用することでこうしたものも作れる、というデモとして展示しているとのこと。
東芝が、TransferJetに対応したLightningコネクター付きのドングルやSDメモリーカードを参考出品していた。TransferJetは、高速に写真や動画を転送できる点が特徴の通信技術の名称で、一時期は容易にデータの送受信ができたり、フォトストレージに写真や動画を転送できたりする技術として注目されていた。最近はこうした機能をWi-Fiで実現する製品も多く、TransferJetを採用する製品は多くないが、USBでの通信をワイヤレス化したり、PCやプリンターにデジタル一眼レフカメラで撮影した写真を短時間で転送したりするデモを行っている。
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