コンデジとスマホがスムーズに連携する技ありの1台――カシオのEXILIM「EX-ZR3000」(1/3 ページ)
「見た目は同じだが中身が全然違う」というのはこのことだ。
カシオのHISPEED EXILIMシリーズの最新主力モデル、EXILIM「EX-ZR3000」(以下ZR3000)が登場した。今までの主力モデルはZR-1000、1100……1600と1000番台が続いたが、今回はいきなり3000である。
ボディはEXILIM「EX-ZR1600」(以下ZR1600)とほぼ同じ。大きさもレンズ部にファンクションリングが搭載された分、出っ張りがほんのちょっと大きくなっただけでボディ自体は基本的に変わらない。
でも中身が大きく変わったのだ。
イメージセンサーが1/2.3型から1/1.7型にひとまわり大きくなったのである。これが実にデカい。旧来のこのシリーズはカメラとしてカシオらしい面白さに満ちていたのだが、いかんせんイメージセンサーが1/2.3型だった。
今やハイエンドコンデジの主流は1型センサーに上がったけど、1/1.7型といえばハイエンドコンデジに分類されるサイズ。基本的な画質がけっこう違うのだ。また、1/1.7型のセンサーを搭載しながら、ZR1600で搭載した素晴らしいスマホへの自動転送機能、「エクシリム オートトランスファー」を継承している。
センサーサイズとスマホへの自動転送。
この2つがZR3000が他の普及型コンデジと大きな違う点である。少なくともわたしにとって魅力的なのはそこだ。
画素数は下がったが画質は上がったZR3000
下位モデルのZR1600は1/2.3型センサーの1600万画素で、レンズは18倍ズーム。対してZR3000は1/1.7型センサーの1210万画素でレンズは12倍ズーム。
画素数やズーム倍率だけ見るとZR1600の方が良さそうだが、センサーとしてのクオリティがZR3000の方が上なので、撮影した写真の仕上がりはZR3000の方がワンランク上でノイズも少ない。これは大きなポイントだ。
ZR1600と同じサイズで同じように使えるけど、クオリティは上がった。それがZR3000である。
じゃあどのくらい違うのか。
撮影時期と天候が違うのでその辺は割り引くとしても等倍だと分かるレベルで違う。
ZR1600は1600万画素なのにディテールが少しざらっとしてる。ZR3000は1210万画素とちょっと画素数が低いのにディテールはちゃんとしてる。
微妙だけど大きな差だ。
高感度時の絵になるとさらに差が出てくる。
ISO1600で比較(撮影時期は異なるが、照明やセッティングは基本的に統一している)するとこんな感じ。
ノイズのみならずディテールの表現力が全然違う。ZR1600はノイズを消すためにディテールも曖昧になっているが、ZR3000はディテールが残ってる。
等倍表示しなくても、さまざまなシーンで画質が上がってるのは実感できるはずだ。
設定できるISO感度もISO6400までと1段上がった。ズーム倍率は35ミリ判換算で25ミリ相当から300ミリ相当までいけるので、実用上困ることはないだろう。
ただマクロ機能はちょっと弱い。広角端(25ミリ相当)ではレンズ前6センチまで寄れるのだが、ちょっと望遠側にするだけで20センチとか30センチになってしまう。広角端しか寄れないのは残念な点だ。
使い勝手はZR1600をちょっとよくした感じ。
自撮り対応のチルト式モニターを搭載した四角いコンデジであるが、レンズ回りにファンクションリングがついた。これに機能を割り当てるといい。露出補正を割り当てるのがお勧めだ。
シャッターは上部とフロントの2つ。フロントシャッターは主に自撮り用だが、フロントシャッターに別のシャッター機能を割り当てることも。フロントシャッターをセルフタイマーシャッターに割り当てると、セルフタイマー時はフロントシャッターを押すだけでよくなる。
撮影モードは基本となるプレミアムオートに加えてお馴染みの、BS(ベストショット)、ART、タイムラプスなどがあり、さらにPASMモードも持っている。
絞り値はF2.8とF7.8の2段階(広角端時)なので、絞り優先にあまり意味はないけれども、まあ自分でコントロールしたいときに。
プレミアムオートは人を見つけると自動的に美肌をかけてくれる「メイクアップ」機能を使えるし、暗所では自動的にHS連写(高速連写+合成でノイズの少ない写真を撮る)してくれるし、何でもカメラ任せのフルオートかと思いきや、露出補正はちゃんと使わせてくれるので、基本的にはこのモードで撮るカメラだと思う。
そしてちょっと派手な写真を撮りたいときに、BSやARTにするのである。
センサーサイズは変わったがHISPEED EXILIMらしさは健在。連写は最高で秒間30コマを確保。バッテリーの持ちはさすがEXILIMで、公称430枚。ただし後述する、自動転送をオンにするとちょっと持ちは悪くなる。
ただUSB充電が可能なので、モバイルバッテリーを使えば出先でも安心だ。この辺、すごくイマドキのコンデジで素晴らしい。
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