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» 2015年09月30日 20時00分 公開

コンデジとスマホがスムーズに連携する技ありの1台――カシオのEXILIM「EX-ZR3000」 (2/3)

[荻窪圭,ITmedia]

スマホへの自動転送機能はとてもイマドキで素晴らしい

 ZR3000の一番の面白さは自動転送機能。

 コンデジがスマホに比べて一番負けてるのが「撮った写真をシェアする」手間であり、Wi-Fiを搭載したコンデジでも「いちいちスマホに写真を転送しなきゃいけない」のが面倒である。面倒でない人もいるだろうが、ひと手間かかるのは確かだ。わたしは両者をWi-Fiでつないでセレクトして転送するという手間がめんどくさくて、シェアしたいと思ったらスマホで別途撮っちゃう人なので余計そう思う。

 そんなものぐさな人を救うのが、写真を自動転送してくれる「エクシリム オートトランスファー」だ。

 ZR1600から搭載された機能だが、この発想が面白い。ZR3000とスマホを「Bluetooth Smart」で常時接続しちゃうのである。これはバッテリーをあまり使わないので常時接続が可能なのだ。

 そのため、最初にスマホとカメラをペアリングする必要がある。スマホ側はEXILIM Connectというアプリを使う。

EX-ZR3000 スマホ側の画面。ペアリングが済んでいると手をつないだ赤いアイコンが表示される
EX-ZR3000 カメラ側の画面。スマホと同じデザインなのでつい画面をタッチしたくなるが、ZR3000はタッチパネル非搭載なのでできません
EX-ZR3000 両者がWi-Fiでつながると中央のアイコンに色がつく

 そしてエクシリム オートトランスファーをオンにする。すると、カメラで写真を撮るたびに、Bluetoothで眠っているスマホを起こし、両者をWi-Fiで接続して、撮った写真をバックグラウンドで転送するのである。

EX-ZR3000 iPhoneで写真を撮ってたら、「1枚の画像を保存しました」と通知が表示された。このようにバックグラウンドで自動的に転送して、終わると教えてくれる

 フルサイズでの転送も300万画素相当に画質を落としての転送もできる。後者だと画像ファイルサイズが小さくなるので、スマホ側のストレージをあまり圧迫しなくてよい。

 フルサイズで転送すると、それはそのままバックアップにもなる。Googleフォトなどのクラウドサービスと併用すれば、カメラ→スマホ→クラウドという連携で、1回撮れば自動的にバックアップまでできてシェアの準備までできちゃうという代物だ。

 今回はiPhoneで試したが、スマホ側が他のWi-Fiにつながってるとき以外は、実にスムーズに(当人も気づいてない間に)転送してくれて、気が付いたらiPhoneにZR3000で撮った写真がたくさん入っていてびっくりするというくらい。

EX-ZR3000 iPhoneの通知画面を見ると、EXILIMから画像を転送しましたという通知がこうしてずらっと並んで壮観

 iPhone側はすべてカメラロールに入るけれども、「EXILIM Connect」というアルバムが作られるので、EXILIMで撮った写真だけ見るという作業は簡単にできる。

EX-ZR3000 iPhoneの写真アプリからEXILIM Connectアルバムを開くと、EXILIMから自動転送された写真がずらり。こうなればあとはスマホアプリで編集したり加工したりシェアしたりは自由自在だ

 これはよい。

 写真が超好きで、毎回何百枚も撮っちゃうという人の場合は、スマホ側のストレージがそれで埋め尽くされかねないが、普通の撮影頻度なら特に問題はなく、クラウドサービスを併用して、クラウドに上げた写真は端末から消しちゃうようにすればいい。

 専用アプリのEXILIM Connectがそこまでやってくれればいいんだが、まあそれは将来の課題ということで、スマホ時代のコンデジはどうあるべきか、という答えの1つがここにあるかもしれない。

 もちろん自動転送はオフにして、選択して転送したり、またリモート撮影に使ったりもできる。このときの接続もペアリングが済んでいればスムーズだ。

 ZR3000はスマホより高画質でスマホと違って光学ズームにも強く、撮った写真は自動的にスマホに転送されるので面倒がない、という、そういうカメラなのである。非常に面白いカメラだった。

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