出版業界ニュースフラッシュ 2012年2月第3週

出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届けする週刊連載。今週は、楽天の電子書籍ビジネスに関する三木谷社長の言葉のほか、文藝春秋増刷のニュースをお届けします。

» 2012年02月20日 14時14分 公開
[新文化通信社]
新文化通信社

 出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届け。2012年の出版業界を占うヒントが隠されているかも?

楽天・三木谷社長、電子デバイス発売「遠くない将来」

 三木谷浩史社長は2月13日、2011年第4四半期決算説明会で、子会社Kobo(カナダ)の電子書籍デバイスの日本における発売時期について「そう遠い将来ではない」と明かした。楽天は11年11月、世界的に電子書籍事業を手がけるKoboを約236億円で買収すると発表、2012年1月10日に完全子会社化していた。

「文藝春秋」芥川賞号、5万部緊急増刷へ

 発売3日目となる2月13日に5万3000部の増刷を決めた。第146回芥川賞受賞作「共喰い」(田中慎弥)と「道化師の蝶」(円城塔)を掲載した同誌3月号は、2月10日に初版72万7000部で刊行し、発売3日目でのスピード重版となった。同誌の増刷は過去に5度ある。

 なお、西村賢太、朝吹真理子のダブル受賞だった2011年3月号は、2刷の累計80万部がほぼ完売したという。

Copyright 2015 新文化通信社 All Rights Reserved.