往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米ソニーの電子書籍端末「Reader」で初代モデルに当たる「PRS-500」を取り上げる。
米ソニーの電子書籍端末「Reader」の初代モデル。日本国内で展開していた「LIBRIe(EBR-1000EP)」の生産が終了する直前の2006年10月に、北米地域をターゲットに発売された。国内では未発売。
6インチのE Ink電子ペーパー採用という基本コンセプトや画面デザインはLIBRIeそのままに、キーボードを省いたインタフェースや2種類のメモリカードに対応している点など、2010年に発売される日本市場向けの初のReader「PRS-650」に通ずるものがある。
タッチ操作には対応せず、画面下の10個のキー、本体右下の5-way control buttonのほか、画面左のページ進む/戻るボタンなど、物理キーを中心としたインタフェースを備える。MP3/AACファイルの再生にも対応していることから、本体左側面に音量ボタンも備える。
通信機能は搭載せず、同社のオンラインストア「CONNECT eBooks」で購入したコンテンツをPCから転送して利用する。フォーマットはLIBRIeで採用されていたBBeBのほか、PDF、TXT、RTFファイルや各種画像ファイルに対応するが、日本語フォントは内蔵されておらず、本文はもちろんリスト画面上のタイトルも文字化けするなど、Amazon.comのKindle 2に近い挙動といえる。
| メーカー | Sony Corporation |
|---|---|
| 国内発売時期 | 未発売 |
| 発売時価格 | 349ドル |
| 専用/汎用 | 専用 |
| OS | 独自 |
| OSバージョン | 3.3 |
| サイズ(※最厚部) | 123.6(幅)×175.6(奥行き)×13.8(高さ)ミリ |
| 重量 | 約255グラム |
| 解像度 | 600×800ドット |
| ディスプレイ | 電子ペーパー(E Ink) |
| カラー/白黒 | モノクロ4階調 |
| 画面サイズ | 6インチ |
| 通信方式 | なし |
| Bluetooth | なし |
| 内蔵ストレージ | 64Mバイト |
| メモリカードスロット | SDカード/メモリースティック |
| バッテリー持続時間(メーカー公称値) | 7500ページ |
| タッチ操作 | 非対応 |
| 対応フォーマット | BBeB、PDF、TXT、RTF、BMP、JPEG、GIF、PNG |
| コネクタ | USB(miniB) |
| 電子書籍ストア | CONNECT eBooks |
| その他 | 米国での発売は2006年10月。日本語は非対応 |


本体色は濃紺で、カラーバリエーションはない。アルミ製で金属の質感が強く、ずしりと重く感じる。左右に緩やかに膨らんでいるのが特徴(写真=左)/実質的に両手を使わなければ操作できないインタフェース。タッチ操作には対応しない(写真=中央)/画面は6インチで、のちの通信機能内蔵モデルとほぼ同じボディサイズ。E Inkは4階調で、ページめくり時の反応速度はかなり遅い(写真=右)

正面。画面下の10個のキー、本体左下の進む/戻るボタン、MARKボタン、右下の5-way control button、画面左のページ進む/戻るボタン、SIZEボタンなど、物理キーはかなり多い(写真=左)/左側面。SDカード/メモリースティックスロットの互換スロット、音量大小ボタン、電源ボタンを備える(写真=中央)/右側面。特にボタン類はない。端には「PORTABLE READER SYSTEM」と刻印されている(写真=右)

上面。とくにボタンや端子類はない(写真=左)/底面。ストラップホール、USB miniB端子、別売クレードル接続用の独自コネクタ、ACジャック、イヤフォンジャックを備える。ちなみにUSBでの充電には対応しない(写真=中央)/裏面。専用カバーと接合するための円形のくぼみが中央にある。下段には「MADE IN JAPAN」の印字があり、日本国内で生産されていたことが分かる(写真=右)

右下の5-way control buttonは上下左右への移動と決定キーを兼ねている。周囲のリングはHOMEとBACKを兼ねたボタンとなっており、右下付近を押すことで上位階層のMENUを呼び出して表示する(画面=左)/左下のMARKボタンはしおりをつけるためのもの。押すとこの写真のように一瞬ブルーに点灯する(画面=中央)/メモリカードスロットはSDカード/メモリースティックスロットの互換スロットが1基のみで、2枚を同時に差すことはできない。ちなみに後継モデルのPRS-505からはデュアルカードスロット仕様に改められた(画面=右)専用カバーが付属する。閉じた状態では側面ボタンのない右側が露出し、電源ボタンなどのある左側は隠れた状態になる


メイン画面。のちのReaderシリーズに通ずる画面デザイン。右端にある1〜9、0の番号が画面下の数字キーに対応しており、該当のキーを押せば項目を開くことができる。この写真では「5」を選択している(画面=左)/BOOKコンテンツを一覧表示したところ。表紙のサムネイル表示はなくリスト表示のみ。日本語タイトルは文字化けする(画面=中央)/コンテンツを表示したところ。メモリカードのrootに入れたPDFファイルをそのまま表示できる。これは本製品のマニュアルを表示しているところ。日本語表示には非対応だが、フォントを埋め込んだPDFであれば問題なく表示できる。ただし4階調のため表現力には乏しく、また残像もかなり残る(画面=右)
ISTORIA(イストーリア) WZR-6B――ウェイズジャパン
Kobo eReader Touch Edition――Kobo
PRS-T1/G1――ソニー
LIBRIe EBR-1000EP――ソニー
DATA Discman――ソニー
GALAPAGOS ホームモデル――シャープ
GALAPAGOS モバイルモデル――シャープ
GALAPAGOS A01SH――シャープ
DATAPRESS――パナソニック
ΣBook(シグマブック)――パナソニック
Words Gear(ワーズギア)――パナソニック
UT-PB1――パナソニック
BookPlace DB50/25E(PDB5025ENAW)――東芝
NOOK Tablet――Barnes & Noble
GALAXY Tab SC-01C――Samsung電子
XOOM Wi-Fi TBi11M――MOTOROLA
Optimus Pad――LGエレクトロニクス
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