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» 2004年07月01日 20時17分 公開

指紋・顔・声紋―バイオメトリクス認証製品もさまざま展示

「NetWorld+Interop 2004 Tokyo」ではバイオメトリクス認証製品が見られた。指紋認証、顔認証、声紋認証―と多彩だ。

[ITmedia]

 「個人情報保護法に向けて大規模案件が増えています」。ディー・ディー・エスのブース説明員は話す。同社は大学の研究室と連携し、指紋認証システムを商用化して販売している。

 昨年まではサーバへアクセスできる端末に導入するような一部導入という動きが多かったが、今年に入って大規模な導入案件が増えてきたという。来年4月の個人情報保護法の施行を目前にして、企業のクライアントPCすべてに指紋認証を配備するケースが見られてきたからだ。

 説明員は「地方自治体の1万2000人、約8000台の業務システムへのログオンに同社の指紋認証ログオンシステムを導入した実績もある」と胸を張る。「結局、顧客情報などは個人のクライアントにある。お金を掛けてでも、パスワードより成りすましされにくい指紋認証を全社展開しようとする」傾向にあるのだという。

指紋認証システム「UBF」 DDSは指紋認証システム「UBF」のデモを行っている

 同社の指紋認証は認識率が高いのが売り。乾燥肌や指紋の薄い人など、指紋認証システムに登録できない人も意外と多い。「通常は2%程度認識できない人がいる。当社のUBFはゼロなのが強みです」。

 同社は、C4テクノロジーと共同でファイルの暗号・複合化に指紋認証技術を利用する製品も出している。

顔認証のデモ 顔認証と指紋認証を併用した入退室管理のデモを行っていたNECソフト

 入退室管理に顔認証のデモを行っていたのは、NECソフト。まだ導入事例は1ケースと少ないが、ニーズは高いと見ている。カメラを設置して、顔のパーツの位置などを複数角度から記憶させる「多重照合顔検知法」で登録し、「摂同空間法」「適応的領域混合マッチング法」を用いて本人認証する仕組みだという。

 「まだ他人受入率が1%程度というのが難点ですが、指紋認証などと組み合わせて利用する」とNECソフトの説明員。1%ということは100人に一人の割合で誤認識されることになる。まだまだ改善の余地があるようだ。

 NECソフトは、官公庁や金融機関など厳重な管理を必要されるところを中心に導入を狙う。

声紋認証のデモ NTTソフトは電話で声紋を登録、認証するデモを行っている

 また、声紋認証を展示するブースもある。NTTソフトウェアはコンタクトセンター向けとして電話越しに声で認証を行う技術をデモしていた。「多くの一般ユーザーの生体特徴を登録するには、指紋などでは抵抗があるが、声紋であればそれも少ない」(NTTソフトウェア)。

 本人認証率は99.9%以上。本人認証成功率と成りすまし防止率はトレードオフの関係にあるというが、調整をすることで必要とされるセキュリティレベルに合わせた利用が可能としている。

 「コンタクトセンターだけでなく、入退室管理にも応用できる」とNTTソフトウェアの説明員は今後の展開を話した。

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