プロジェクトを保存するフォルダの「bin」ディレクトリには、ここまでの操作で実行に必要なファイルが作成されています。ここでは「SampleAppli.jar」と「SampleAppli.jam」という2つが生成されていることが分かります(画面32)。
jarファイルがプログラム本体です。504i以降のモデルでは、このファイルのサイズが30Kバイト以下の必要があります。
jamファイルは、ADFとも呼ばれる、iアプリの設定を記述するファイルです。実機でiアプリをダウンロードするには、このjamファイルへリンクが張られたHTMLファイルを用意する必要があります。例は次の通りです。
<title>サンプル</title> サンプル<br> <object declare id="test" data="SampleAppli.jam" type="application/x-jam"> </object> <a ijam="#test" href="err.html">ダウンロード</a>
jamファイルへのリンクには、objectタグを使います。declare属性は必ず指定します。また、type属性には「application/x-jam」を指定します。
data属性にjamファイルへの相対パスを記述します。id属性には、このobjectタグを識別するための文字列指定です。さらに、「ijam」属性にその文字列を記述した「a」タグでダウンロード用リンクを作成します。このリンクをクリックすると、iアプリのダウンロードが始まります。また、この際に「a」タグの「href」属性は、iアプリに対応してない端末でリンクをクリックしたときの飛び先となります。
jar、jamファイルとhtmlファイルは、iモードでアクセス可能なHTTPサーバにアップロードすれば、携帯電話からiアプリをダウンロードして実行できるようになります。
今回は、Eclipse上で作るiアプリプログラミングを解説しました。iアプリの発表直後の連載ですが、「イチから始める,iモードJavaプログラミング」は、スクラッチパッドの利用法など、いまでも十分参考になります。
この特集パート2では、高レベルAPIを利用したプログラムを題材にEclipseでのコーディング支援について触れていきます。
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