PacketShaper次期バージョンに帯域制御の自動化機能を搭載――パケッティア

パケッティアは、PacketShaperのOS「Packetwise」の次期バージョンに新機能を搭載し、9月から搭載アプライアンスを発売すると発表した。また、多拠点向けのエッジモデルの展開も計画中だ。

» 2004年07月30日 17時07分 公開
[堀 哲也,ITmedia]

 パケッティアは7月30日、帯域制御装置PacketShaperのOS「Packetwise」の次期バージョンに自動化の新機能を搭載し、9月から販売すると発表した。

 現行のPacketwise 6.0は、次期バージョンで「Packeteer 7.0」と名称変更され、新たにAdaptive Responseという技術を搭載する予定。Adaptive Response技術は、より柔軟な帯域制御の自動化を可能にするものだ、と米Packeteerのマーケティング担当副社長デイビッド・プーリア氏。

デイビッド・プーリア氏 米Packeteerマーケティング担当副社長デイビッド・プーリア氏

 特定のアプリケーションが設定していた帯域を越えようとすると、信号機のように段階的なアラートを発し、アラートごとに帯域拡張したり抑制したりといった動作を設定できるようになる。同機能は、OSのバージョンアップとして行われるため、既存製品ユーザーも利用可能だ。

 「自動化が可能になったことで、エンジニアを置けない拠点で予期せぬ突然通信が増えた場合にこの機能は有効だ」と金城盛弘社長は言う。

 また、業界固有のアプリケーションに特化させたPacketShaperの機能限定版も今後リリースしていく計画もある。同社がエッジモデルと呼ぶこの製品は、ソフトウェア/アプライアンスおよびネットワーク機器ベンダーへの技術OEMなど、幅広い視野で展開を考えているという。

 エッジモデルは多くのデバイスを必要とするが、現行のPacketShaperほどの多機能はいらない拠点向けの製品で、例えばコンビニエンスストアの店舗などでも設置できるタイプのものにする考えだ。

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